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UPDATE|2023/10/07

『ブギウギ』ヒロイン・趣里に期待したい歌とダンス、そして“光と陰の存在感”

趣里が主演を務める朝ドラ『ブギウギ』のメインビジュアル(Xより)

10月2日(月)より放送されているNHK連続テレビ小説『ブギウギ』。『東京ブギウギ』で知られる歌手の笠置シヅ子さんをモデルに戦後を明るく照らしたスターの物語が描かれる。ヒロインを演じるのは趣里。1週目の今週は澤井梨丘が演じる子供時代で、趣里の登場はまだ先だが、彼女の出演した過去作から趣里がどんなヒロインを演じてくれるかを考察したい。

【関連写真】ドラマ作品ゆかりの品を手にする、趣里、浜辺美波、神木隆之介

趣里が演じるのは、大阪の下町に住む、歌って踊るのが大好きな天真爛漫な女の子、花田鈴子。歌劇団に入団し、メキメキと成長を続ける鈴子は次第に「スウィングの女王」と呼ばれる人気歌手になる。しかし、戦争が始まると状況は一変。『ブギウギ』は激動の時代に、歌とダンスにひたむきに向き合い続ける歌手、鈴子の波乱万丈な物語である。

『ブギウギ』の楽しみの一つは、なんといっても歌とダンス。趣里が鈴子としてどのような歌とダンスを披露してくれるのか目が離せない。

まず注目したいのは歌唱力。趣里の母親は元キャンディーズの伊藤蘭だが、彼女の歌の実力はどれくらいなのか。

趣里は2015年公開の映画『東京の日』で『なごり雪』を披露。カラオケで歌うシーンのため、圧倒的な歌唱力を見せつける場面ではないものの、素朴で優しい歌声を披露している。さらに、鈴子役が決まってからボイストレーニングの先生と二人三脚で練習を開始したとのこと。より一層パワーアップした歌を私たちに届けてくれるだろう。

そして趣里のダンスについては、期待しかない。というのも趣里は4歳からクラシックバレエを習い、15歳の時にイギリスのバレエ学校へ留学している。バレエで数々の舞台を経験してきた彼女が、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか注目したい。

鈴子は大阪出身のため東京出身の趣里がどんな関西弁を話すかも気になるところだ。だが、過去には『京都人の密かな愉しみ blue 修業中』(2017年~2022年/NHKで不定期放送)で見事な関西弁を披露している。当時も違和感がないと評判だったため、『ブギウギ』でも自然な関西弁を見せてくれそうだ。

また、明るくエネルギッシュな鈴子を、趣里がどのように演じるのかも見どころの一つ。趣里は過去の作品でも幅広く役を演じているが、特に印象深いのがどこか陰のある役。

例えば、第42回日本アカデミー新人俳優賞を受賞した映画『生きているだけで、愛。』(2018年)では、鬱病で引きこもりの寧子を演じた。寧子の危うい儚さも見事に表現し、存在感をみせつけた。また、ドラマ『ブラックペアン』(2018年/TBS)ではクールな看護師を演じて話題に。無口なキャラクターで、少ない出番にもかかわらず、圧倒的な存在感で世間の注目を浴びたのである。

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