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UPDATE|2023/08/11

『金八先生』から朝ドラ『ブギウギ』主演まで…新時代の演技派女優・趣里のキャリアを辿る

趣里が主演を務める朝ドラ『ブギウギ』のメインビジュアル(Xより)

今秋放送されるNHK連続テレビ小説『ブギウギ』のヒロインに抜擢されたことで、大きな注目が集まっている個性派女優・趣里。彼女は一体何者なのか、その変幻自在なキャリアをあらためて振り返ってみたい。

【別カット1点】 『ブギウギ』撮影開始時の趣里、柳葉敏郎、水川あさみのショット

趣里の役者人生が始まったのは、2011年3月に放送されたスペシャルドラマ『3年B組金八先生ファイナル~「最後の贈る言葉」4時間SP』(TBS系)だ。デビュー作となる同作で、彼女は定年目前の坂本金八(武田鉄矢)に恋心を抱く女子中学生・柴崎茜を演じた。

この役柄は実年齢よりも5歳も若い設定だったが、違和感を一切抱かせない無邪気な演技によって好評を呼ぶことに。その後も趣里はインパクトが強く、演じるのが難しい役どころを次々と演じていく。

たとえば2017年放送のドラマ『リバース』(TBS系)で演じたのは、夫を監禁するヒステリックな妻・村井香織。夫の不倫相手の家で待ち構え、「来ちゃった」と笑顔で出迎える姿は、狂気的以外の何者でもなく、当時多くの視聴者を震撼させた。

そして極めつけは、主演を務めた2018年公開の映画『生きてるだけで、愛。』だろう。趣里が演じた「寧子」は、鬱が招く過眠症に悩まされ、自堕落気味な毎日を送っており、自分にイライラしてはエキセントリックな言動に走ってしまう……という設定だ。どう見ても一筋縄ではいかない役柄だが、趣里は寧子の危うさと不器用さ、そして力強さを体当たりで演じている。

映画レビューサイトではその演技を称賛する声で溢れかえっており、「第26回レインダンス国際映画祭」で同作が上映された際にも、会場に大きな歓声と拍手が巻き起こっていた。


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