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UPDATE|2023/10/19

「青春でしたとは言いたくない」活動再開のSILENT SIRENが掲げる変わらぬ信念

SILENT SIREN

2021年12月30日より活動を休止していた女性バンドグループ“SILENT SIREN”が10月11日、活動を再開することを発表した。代表曲である『八月の夜』は現在Youtubeで2,000万回以上再生されるほどの人気ぶりだ。彼女たちの11年の活動を振り返りつつ、新体制に期待されることを考察したい。

【写真】休止前のラストツアーを行ったSILENT SIREN【3点】

SILENT SIRENは吉田菫(Vo&G)、山内あいな(Ba)、梅村妃奈子(Drs)、寒川綾奈(Ke)の4人で2010年に結成。メンバー全員が読者モデルとして同じ事務所に所属しており、仕事場で顔を合わせた吉田と梅村が、バンド経験や好きな音楽などの話題で意気投合。梅村と同じバイト先の、山内と寒川を誘い結成したエピソードは有名だ。

ただ彼女たちは、モデルの活動をする中で、片手間でバンドを組んだというわけではなく、自分たちの音楽を届けたいというピュアな想いを持ちながら、インディーズで地道なライブを活動を続けた。モデルとしての仕事でお金を稼ぎ、音楽に使うというその姿勢からも彼女たちの音楽に対する本気度が伺える。

昼間はモデルの撮影現場へ楽器と共に現れ、夜は深夜パックで安くなったスタジオで練習を重ねる日々。ひたむきに音楽と向き合い努力を続けてきた。

2012年1月に寒川の卒業、同年9月に現メンバーの黒坂優香子(Ke)の加入などメンバー変更を経て、2012年11月にシングル『Sweet Pop!』でメジャーデビューを果たす。

だが、そのデビューはけっして華々しかったわけでない。デビュー前のライブの動員数は300人程度。それからも地道なライブ活動を継続、イベントにも積極的に出演して実力をつけていった。デビュー半年後の渋谷AXでのライブでは1500人を動員。この動員数の増加は、彼女たちの自信に繋がっただろう。

2015年1月には、デビューから2年2ヶ月で女性バンドとして最速の日本武道館ワンマンライブを開催し、9,000人を動員。2016年にはインドネシア、アメリカ、台湾、香港などをめぐる世界ツアーを開催。男女のもどかしい恋の様子を描いた『八月の夜』、女子の恋心を歌った『Sweet POP!』などの楽曲は、10代の女性を中心に人気が広がっていった。

しかし、好調な活動を続ける中、2021年に突如ドラムの梅村がバンドを脱退することになる。9月25日開催の「きららリベンジ〜サイサイ10歳祭〜」の前日の脱退発表に、驚いたファンは多かっただろう。

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