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UPDATE|2023/11/06

元介護職のEXIT・りんたろー。が語る現場のリアル「女性の入浴介助を男性が謝りながらすることも」

(C)AbemaTV,Inc.

ニュース番組『ABEMA Prime』が、平日夜9時より生放送されている。2日(木)の放送では、政府が介護職の賃上げを盛り込んだ経済対策を閣議決定したニュースに触れ、これが待遇改善につながるのかを考えた。

【写真】後輩芸人への指導について話すEXIT・兼近、ほか番組カット【5点】

8年ほど介護のアルバイトをしていた番組MCを務めるお笑いコンビ・EXITのりんたろー。は「介護の現場は本当に人が足りていない。“やりがい搾取”のような現状になっていて、それを変えなきゃいけない」と切り込む。

「例えば職員に対してセクハラする入居者がいたとしたら、男性職員に担当変更したいが、人手不足でそれが叶わない。女性の利用者が『男性職員にお風呂の介助をされるのはイヤ』と希望しても、『ごめんなさい。人が足りていなくて、僕がやるしかないんです』とお願いするパターンもある」と介護現場の実態を明かした。

また、働く中での辛い経験として、「認知症の方は、症状が出てしまうと普段の様子からは考えられないような言葉を発する。最初は『さっきまでは優しかったのに、なんでそんなことを言うんだろう』とショックを受けていた」と告白した上で、「業務を続けるうちに、『いちいちダメージを喰らっていたらキリがない』と考えるようになった」と話した。

相方の兼近大樹は「義務教育で介護現場に触れる機会を作るべきでは?家族の介護問題に直面する人は多いし、介護を経験したことない人が想像で考えすぎてしまい、問題に直面している人に対して外から意見してしまうのではないか」と持論を展開。

りんたろー。も「介護現場の実態とはかけ離れている議論が巻き起こることがある。現場と世の中、そして政府とも温度差があると感じる」とコメントした。

また、番組では、20代の約75%が「叱られた経験がない」と回答し、約25%が「上司から叱られたい」と回答した調査結果に着目。「怒る」「叱る」ことの必要性について考えた。りんたろー。は「叱られないように行動したり、嘘をついたりするようになるから、“怒る”“叱る”ことは良い結果を生み出さないと思う」とコメント。

兼近も「声を張り上げたり、一方的に物事を伝えることは良くないと思う。自分のルールを相手に押し付けるなら、相手のルールも聞き入れて歩み寄ることがコミュニケーションの基本だ」と話した。

また、EXIT流の後輩指導について、りんたろー。は「僕の芸人生活で得た経験は、後輩にとって役に立たないかもしれない。そう思っていても、想いを届けたい後輩には『もっとこうした方がいいよ』と伝えるようにしている」とコメント。

兼近は「理由を言わずにただ叱られて、『なんで?』と思った経験がある。このことから後輩にはきちんと理由を伝えるようにしているし、まずは『なんでそういうことするか考えた?』と聞いて“会話”するようにしている」と明かした。

続けて、「僕は後輩の面倒を見ている方だと自負している。後輩からお笑いについて相談してくれるので、僕からいろいろ伝えるけど、空気が悪くならないように言葉の節々にツッコミどころを残している」と話した。

すると、視聴者からは「素敵な先輩」「かねちーの方法だったらコミュニケーションをとれるし、信頼関係も生まれそう」と称賛する声が寄せられた。一方で、「僕らと同じ“チャラ男芸人”には教えないです(笑)」とも告白し、笑いを誘いました。

お笑い芸人のパックンは「僕の所属事務所には芸人の先輩がいなかったから、叱ってもらえなかった。日本のお笑いについて理解しているつもりだった僕に、『そのオーバーアクションはウケないぞ』と教えてくれたのは相方のマックン」と告白。

「当時は『お前に俺を叱る資格ないだろ』とケンカになっていたけど、時間を経て有難みがわかった」と明かし、「今は後輩の外国人芸人やタレントに指導している。異国の地で挑戦する人が可愛いから、惜しみなく教えるようにしている」と語った。

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