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UPDATE|2023/11/25

『銀魂』や『HUNTER×HUNTER』の作者も…実はアフレコデビューしていた原作者4選

「HUNTER×HUNTER ~選挙編~ DVD-BOX」(バップ)

アニメキャラクターに“命”を吹き込むのは、声優だけとは限らない。タレントやお笑い芸人がアフレコに挑戦することも珍しくないだろう。さらに作品によっては、原作を手掛けた漫画家や小説家が自ら劇中で声優を務めるというレアなパターンも……。今回は自身の作品がアニメ化された際、アフレコデビューを果たした原作者たちをご紹介しよう。

【関連写真】実写版『銀魂』にも出演した、吉沢 亮、橋本環奈ら出演の『ブラックナイトパレード』

たとえば人気漫画家・冨樫義博は、アフレコ経験のある漫画家の一人。彼の肉声が聴けるのは1999年に放送されたアニメ『HUNTER×HUNTER』(フジテレビ系)の第13話「賛成×反対×おとし穴」で、ハンター試験の3次試験に登場した「受験番号86番の男」を担当していた。

試験の内容は、さまざまな罠が仕掛けられたトリックタワーを72時間以内に脱出するというもの。タワーの頂上に降ろされたものの、下に降りるための入り口や窓がなく、「ここから降りるのは自殺行為だぜ」と立ち往生する主人公たちを前に、「普通の人間ならばな……」と現れたのが、ロッククライマーの肩書を持つ86番だった。

残念ながらその後すぐに怪鳥に襲われて離脱してしまうものの、何より視聴者を驚かせたのは、冨樫によるプロ顔負けのアフレコだろう。低音で渋い声質は聴き心地が良く、怪鳥に襲われたシーンでの絶叫は素人とは思えないほど真に迫っていた。SNS上には絶賛の声が飛び交っており、いまだに伝説の一つとして語り継がれている。

また比較的最近の作品では、2018年に放送された『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』(TOKYO MX ほか)も一例に挙げられるだろう。

同作は、川原礫による大人気ライトノベル『ソードアート・オンライン』のスピンオフ作品。『キノの旅 the Beautiful World』シリーズの作者でもある時雨沢恵一が『SAO』内の「ガンゲイル・オンライン」の設定を気に入り、川原から二次創作の許可を得て作られたのが『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』だった。

そんな時雨沢のアフレコが聴けるのは、アニメ第3話「ファンレター」。「ガンゲイル・オンライン」で開催される大会「スクワッド・ジャム」のスポンサーを務める男性を演じていた。

ちなみにクレジットには、“銃が出てくる作品ばかり書いている小説家”という役名が記載されていたが、これは時雨沢本人を連想させる設定。というのも時雨沢は業界屈指の銃器マニアとして知られており、ペンネームの由来が銃器メーカー「SIG SAUER」(シグ ザウエル)にあるほどの筋金入りだ。

2014年に放送されたTVアニメ『ソードアート・オンラインII』では、銃器監修を担当していたので、“本人出演”はある意味宿命だったのかもしれない。


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