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UPDATE|2023/12/10

タイで出会った日本人コスプレイヤー・けぇこさん「WEB制作のノマドワーカーで海外を放浪中」

『賭ケグルイ』の蛇喰夢子のコスプレをしたけぇこさん(@keekoriiin)撮影:だい

今や日本だけではなく、世界中に広がったコスプレカルチャー。コロナ禍も落ち着き、海外のコスプレイベントに参加する日本人も増えている。今回、10月20日から22日にかけて、タイで開催された東南アジア最大級のゲームイベント「Thailand Game Show 2023」(タイランドゲームショウ)にて、コスプレイヤー・けぇこさんをキャッチ。普段はWEB制作のノマドワーカーをしているという彼女に、日本と海外のイベントの違いを聞きました。

【写真】普段はWEB制作の仕事を、けぇこさんの撮り下ろしカット【13点】

――イベントの感想を教えてください。

けぇこさん タイは年中通して暑いのですが、「Thailand Game Show 2023」の会場は完全室内なので、メイクが汗で崩れる心配がないのがとても良かったです。日本の大きなコスイベは冬は寒く、夏は暑いので……(笑)。

――イベントではどんなコスプレをしましたか?

けぇこさん 『その着せ替え人形は恋をする』の作中に登場するゲームのキャラクター・黒江雫のコスプレをした喜多川海夢と、『賭ケグルイ』の蛇喰夢子、あとは初音ミクのコスプレをしました。

――初音ミクをコスプレした理由は?

けぇこさん 事前にインスタグラムでコスプレのリクエストをアンケートとってみたところ、多かったのが初音ミクだったからです。自分が楽しむのは大前提として、やはり発信するからには見た人にも楽しんでもらいたいなぁと思いました。

――コスプレのポイントはありますか?

けぇこさん 髪の毛がロングのキャラなので、ウィッグが重たいし長時間歩き回るため、ウィッグが乱れたりズレたりする事がしばしば……。なので、事前にウィッグを柔軟剤に漬けたり、ヘアンピンをウィッグの上から刺したりして、ガッチリ固定するなど工夫しています。

――次はなんのコスプレをしたいですか?理由も教えてください。

けぇこさん 『賭ケグルイ』に登場する、蛇喰夢子のバニー衣装です。私の代表的なコスプレなのと今年は兎年なので。どうしても新宿のジクーというアミューズメントカジノで撮影をしたいのですが、そこの撮影イベントの参加者が定数に満たず中止になることが連続していて悲しみに暮れています。

――日本からだとタイは遠いと思いますが、イベントに参加したのにはワケが?

けぇこさん 海外のコスイベはどんな感じなんだろう、各国のイベントの違いは何だろうという好奇心からですね。今後はコスプレ関連で何か事業を行えたらと思っているので、視察も兼ねて様々な国のコスプレイベントを回っています。

――日本と海外で違うところはありますか?

けぇこさん 海外といっても国によってまた違いはあるのですが、日本は“自他共にコスプレでキャラを再現することに厳しく、周りの目が気になる”人が多いのに対し、海外は“自分の思う自由な表現でコスプレをし、他人の表現にも寛容である”人が多い印象を受けます。ここは国民性が大きく影響していると思いますが、キャラに対する愛はどの国も共通なので知るたびに嬉しくなります。あと、「セブンイレブンのバーガー」「日清のカップ麺」などブースとして食べ物が売り出されているのが、新しく見つけた日本との違いですね。そもそも日本のコスイベで食べ物を売ってるのはあまり見かけないので、食も現地で楽しめるのは良いなぁと思いました。

――海外のコスプレイベントのいいところは?

けぇこさん ひとつは、日本では見られないコンテンツやレイヤーさんを見ることが出来ること、ふたつ目は家で着替えて帰りもそのままコスプレで過ごせること。そして3つ目が、周りの目を気にせずイベントを楽しめることです。日本はコスプレに関する暗黙の了解が多いので「何だか息苦しいなぁ」と感じたり、自分自身にプレッシャーをかけてしまうことが多かったりするので、海外はとても気楽に参加出来るのが私にとって心地良く感じます。

――海外のファンはどんな雰囲気ですか?

けぇこさん 日本人はシャイと言われるので声をかけることに躊躇する人が多いですが、海外は見かけたら席を立ってまで駆け寄り「あなたのコスプレはとても良い!」と見ず知らずの人を褒め称えるようなオープンな人が多く、とても自己肯定感が上がります(笑)。

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