FOLLOW US

UPDATE|2024/01/18

大河ドラマ『光る君へ』はまさかの平安ホラー、第1話から衝撃の展開を迎えた2024冬ドラマ3選

吉高由里子主演の大河ドラマ『光る君へ』メインビジュアル(画像は公式Xより)

ついに2024年が幕を開け、冬の新ドラマが続々とスタートしている。山下智久主演の『正直不動産2』(NHK)や、ネプチューンの原田泰造が“カタブツなおっさん”を演じている『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(フジテレビ系)など、さまざまな作品が注目を集める中、第1話からいきなり衝撃の展開を迎え、視聴者を騒然とさせたドラマも少なくない。

【関連写真】『VOCE』でハッピーオーラ全開の永野芽郁

たとえば吉高由里子主演の大河ドラマ『光る君へ』(NHK)は、まさにその筆頭だろう。同作は、かの有名な『源氏物語』を書き上げた平安中期の歌人・紫式部の半生を描いた物語。きらびやかな平安時代が舞台となっていることもあり、放送前は多くの人が“平安貴族たちの優雅でみやびなストーリー”を思い描いていたに違いない。

確かに第1話は、のちの紫式部となる少女・まひろ(落井実結子)と、彼女のソウルメイトとなる少年・三郎(木村皐誠/のちの藤原道長)との出会いが、光源氏と若紫の出会いをオマージュした形で描かれ、実にロマンチックな雰囲気が漂っていた。そう、三郎の次兄・藤原道兼(玉置玲央)がまひろの母親を刺し殺すまでは……。

もはや物語のラスト10分は、“みやびな物語”とは程遠い雰囲気。母親を殺されたまひろは「道兼を捕まえて! 人殺しを捕まえて!」と泣きじゃくり、返り血を浴びた道兼はまるで鬼のような形相を浮かべる。そして兄のただならぬ様子を目撃した三郎は恐れおののき、思わずその場を離れるが、道兼の視界は三郎の姿を捉えてしまう……。もはやちょっとしたホラーサスペンスである。ネット界隈では、“平安バイオレンス大河”という呼び名すら生まれていた。

ちなみに脚本を務めた大石静の中には、かねてより「平安時代のイメージを変えたい」という思いがあったようで、同作のテーマとして“戦なしのセックス&バイオレンス”を掲げていた。そして初回から狙い通りの大反響を巻き起こしたわけだが、物語はまだ始まったばかり。恐らくこれは、ほんの序章にすぎないのだろう。


RECOMMENDED おすすめの記事