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UPDATE|2024/02/08

東京女子プロレス・瑞希「地下アイドルから苦節十年、小さく細い体を個性に頂点も…事態は急変!」

(C)東京女子プロレス

東京女子プロレスで活躍する瑞希。もとはアイドルとプロレスの二刀流として活動しており、発売中の書籍『プロレスとアイドル』(太田出版・刊)でも、その凄まじい半生と成長物語が綴られている。2024年、ベルトもパートナーも失ったという瑞希はどのような未来を見据えているのか、話を聞いた。

【写真】現役アイドルより小柄な身体を個性に試合で躍動する瑞希【11点】

「ホンモノのアイドルの中に、ひとりだけニセのアイドルが混ざってる。アハハハ!」

刷りあがったばかりの書籍『プロレスとアイドル』を開いた瑞希は巻頭に掲載されている撮りおろしページの自分の写真を指さして笑った。

現在は東京女子プロレスのトップレスラーとして君臨する瑞希だが、もともとはプロレスとアイドルの二刀流で活動してきた。しかしアイドルとしてはブレイクすることなく、プロレス一本に絞ってきた過去があるため、著名なグループに所属している他の選手と比べて、私だけニセのアイドルと自虐してみせたのだ。

それでも撮影時にもっとも「アイドル性」を発揮したのは誰あろう瑞希だった。シャッターを切るたびに表情やポーズが小気味よく変わる。アイドルとしては地下育ちだけれどもそれゆえの「したたかな生命力」を強く感じた。

そして、プロレスラーとして瑞希は大成した。

昨年、団体最高峰のプリンセス・オブ・プリンセス王座を獲得すると、春・夏・秋の年間3大ビッグマッチのメインイベントをコンプリート。1年を通じて安定した活躍を見せる真のトップに輝いた。

現役のアイドルと比べても小柄な部類に入る瑞希だが、あえて肉体改造という強くなる近道を選ばず、小さくて細い身体を「個性」として受け入れ、その自分らしい体形をキープしつつ、ほかの選手にはないインパクトのある技を繰り出せないか、と試行錯誤を繰り返した。それが昨年、見事に華開いたことになるのだが、事態は急変する。

AUTHOR

小島 和宏


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