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UPDATE|2024/02/08

東京女子プロレス・瑞希「地下アイドルから苦節十年、小さく細い体を個性に頂点も…事態は急変!」

(C)東京女子プロレス



2023年10月に王座から陥落すると、12月には最高にして最強のパートナーだった坂崎ユカが海外に主戦場を移すため東京女子プロレスのリングを卒業。ベルトもパートナーも失ってしまった瑞希は「いまの自分にできることはなんなのだろうか?」と自問自答しながら2024年を迎えることになった。

「性格的にいろんな面で自分にないものを数えがちだけど、2024年始まってみたら改めて今年も応援してくれる方がそばにいてくれて、新しく見つけてくれる方がいて大好きな仲間もいる。落ち込んでいる暇なんてないなって思いました。こうなったら今年はありとあらゆる『可能性のドア』を開けまくって、新しい可能性に挑戦していきたいと思います!」

1月20日に開幕した『第4回“ふたりはプリンセス”Max Heartトーナメント』。タッグ王座を狙うチームが続々とエントリーする中、正パートナー不在の瑞希は鈴木志乃との異色コンビで参加することとなった。

鈴木志乃はアップアップガールズ(プロレス)のメンバー。プロレスとアイドルの活動を同時におこなっていくプロジェクトの一員なのだが、プロレスラーとしては苦戦が続いており、まもなくデビューから1年が経つが、いまだ自力勝利はゼロ。同時期にデビューしたライバルたちの後塵を拝している。このあたりの話はアップアップガールズ(プロレス)の物語として、しっかりと書き記しておいた。彼女も『プロレスとアイドル』の登場人物のひとりなのだ。

「瑞希さんはずっとタッグのチャンピオンだったのに、1回も勝ったことがない私みたいなパートナーで本当に申し訳ないって思います。でも、いままでタッグチームらしいことをしたことがなかったので、瑞希さんとダブルのドロップキックをやれたりしたのは、すごく嬉しかったです!」

抽選の結果、運よくシード枠に入れたものの、緒戦で荒井優希&上原わかな組に惜敗。結果は残せなかったものの、あわや鈴木志乃が自力初勝利か? というシーンが何度も見られる白熱の好勝負となった。

試合後、バックステージでコメントを出していると、「同期の上原わかなに私の得意技でもあるスリーパーホールドで逆転負けするなんて……」と頭の中が悔しさでいっぱいになってしまった鈴木志乃は大号泣。その姿を見た瑞希は「昔の私を見ているみたい」と、鈴木志乃を抱き寄せた。

「私も自力で初勝利を挙げるまでに2年ぐらいかかっているんですよ。だから志乃の気持ちはよくわかる。同期に置いていかれて、ものすごく焦っていると思うけど、ここでふてくされてしまった終わり。その点、志乃は大丈夫ですよ、あの悔しがり方を見たらわかるでしょ? 志乃は強い子だから、大丈夫。ただ『自分は劣っている』とだけは思ってほしくないな。そんなことは絶対にないし、これかも初勝利に向かってがんばっていくなら、私は支えていきたい」

試合の後半、鈴木志乃にリング上を託すシーンも多かったが、これは瑞希ならではの気遣いだった、という。

AUTHOR

小島 和宏


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