――仕事自体は順調だったんですか。桐山 その頃はあまり順調ではなかったです。雑誌、DVD、撮影会と、定期的に入るお仕事はあったんですけど、新規の仕事は少なく、もう私の需要はなくなっちゃったんだなという気持ちでした。
――それでも続けようと思ったのは?桐山 悩んでいた時期に、友達が外食に連れて行ってくれて。そしたら、たまたまお店の店長さんかオーナーさんが私のファンで、「大好きなんです!」と笑顔で言ってくださったんです。イベントや撮影会以外で、そういうことを言われた経験がなくて。私に会っただけで、こんなに笑顔になってくれる人がいるんだということに感動して、もう少し続けようと思いました。
――フリーランスになってからは一度も芸能界を辞めようと思ったことはないんですか。桐山 ないですね。いつまでとか期間を決めずに、年末に1年間を振り返ったときに「また来年も頑張るか!」みたいな。桐山瑠衣を応援してくれる人がいる限りは続けていきたいですね。
――グラビアに関しては16年間、ずっと楽しいという感覚ですか。桐山 楽しいですね。もちろん泣くほど辛いお仕事もありましたし、好きだけじゃやっていけない世界ですけど、振り返ってみると、「グラビアをやっていて良かった」と思える人生を送らせていただいているなって。ちょっと『情熱大陸』みたいですね(笑)。
本当に私はラッキーなんですよ。なぜなら、自分のやりたい仕事ができているから。私は車が大好きで、過去には「D1グランプリ」のイメージガールを務めさせていただいたり、今もダンロップさんのレーシングチームのブースに立たせてもらったり。そうやって車のお仕事ができているのも、グラビアアイドル・桐山瑠衣があってこそです。
【後編はこちら】桐山瑠衣が16年グラドルを続けられた理由「ゆっくり登っていけば、いずれ頂上に辿り着く」