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UPDATE|2024/05/20

東出昌大、山中狩猟生活の理由「腹を壊したとしても、その土地でしか味わえない経験をしたい」

(C)AbemaTV,Inc.

俳優・東出昌大(36)が「予算5万円、移動は基本、陸路のみ」というルールで真夏の南米大陸を横断する『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』(ABEMA)に出演し、大きな反響を呼んでいる。2020年に週刊誌に報じられた女性スキャンダルですべてを失った東出は、一時期、表舞台から完全に姿を消した。しかし、その間に携帯の電波も届かない山奥で自給自足の生活を開始。ここに来て、そのユニークな価値観や思想に注目が集まっているのだ。本人を直撃し、「旅」「ひろゆきとの関係」「山ごもりの真相」などを縦横無尽に語ってもらった。

【写真】無人島で呆然とする東出昌大、ほか番組カット【8点】

 猟銃で山の獣を狩り、畑で野菜を育て、薪を割りながら自給自足の生活を送っている──。東出昌大の近況がテレビで報じられたとき、多くの視聴者は唖然としたはずだ。バッシングを浴びる毎日に疲弊したことは想像に難くないが、単純に1人になりたいだけならマンガ喫茶やウイークリーマンションだってよかったはず。なぜ電気も水道もない山中での暮らしを選んだのか? こうした疑問に対して、東出は「面倒くさい人間なんですよ。いろんな物事を分解して考える性分なので」と苦笑いしながら説明し始めた

「たとえば我々は生活の中で鶏肉を食べる機会が多いわけですけど、僕は鶏がどういうふうに捌かれるかを見てみたくなってしまう。そして、さらに飼ってみたくもなるんですね。飼ってみて、そこで愛着が沸いたニワトリを捌くと、どういった感情になるのか? どうしても、そこが気になる。たしかに鶏肉を食べるだけだったら、コンビニでサラダチキンを買えば事足りますよ。そっちのほうが便利でいいという人は多いでしょう。そういう人からすると、僕みたいな考え方をする人間は理解不能じゃないかな」

 東出からすれば、これは「どちらが豊かで、どちらが貧相か?」というレベルの話ではないという。ましてや「どちらが合理的か?」という角度で考えても意味はない。最終的には価値観の問題になってくるからだ。

「小綺麗なグランピングも結構だけど、僕は掘っ立て小屋みたいなところに住みながら木を拾っているほうが性に合っている。冷たいとか温かいとかがリアルに感じられる生活。海外旅行だって発想は同じです。ハイネケンは世界中で売られているかもだけど、どうせだったらその土地の酒を飲んでみたいじゃないですか。たとえそれで腹を壊すことになっても、その土地でしか味わえない経験をしたい」

 すべてが整理整頓され、安全安心の中で便利さを享受するライフスタイル。そういった価値観を東出自身は否定しているわけではない。「ただし、それが当たり前になってしまうと、どこかで自分の感覚が麻痺していく。当たり前すぎて、感謝する気持ちが失われてしまうのではないかという懸念がある」と眉をひそめる。

「海外旅行でも田舎暮らしでも、不便さの中で新しいものの見え方が生まれるというのはよくあることなんですね。火をおこすために薪をたくさん割ったあとで食べるメシは、肉体労働でカロリー消費しているから美味くて仕方ない。その途中の工程を無駄だと切り捨てられたら、それまでなんですけど」

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