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UPDATE|2024/07/01

吉田鋼太郎、木南晴夏…ヘンテコだけど懸命なクセキャラだらけ『映画おいハンサム!!』

(C)2024映画『おいハンサム!!』製作委員会

大人気テレビドラマ『おいハンサム!!』が、映画化され、現在全国映画館で公開されている。この作品は、伊藤理佐による漫画『おいピータン!!』シリーズや『渡る世間はオヤジばかり』といった作品を原作としており、伊藤家の5人が織りなす恋と家族とゴハンをめぐる物語だ。シーズン1が2022年に放送され、シーズン2が2024年に放送された。

【写真】映画化された人気作品『おいハンサム!!』

『おいハンサム!!』は、東海テレビ制作フジテレビ系列の『牡丹と薔薇』や『真珠婦人』といった、昼ドラの系譜を受け継ぐ土ドラ枠ではあるが、実は昼ドラ枠を含めても、貴重な映画化。

土ドラ枠でシーズン2が制作された例としては、真矢ミキ主演の『さくらの親子丼』や現在放送中の『ギフテッド』など、いくつかあり、『おいハンサム!!』もそのひとつである。

土ドラ枠としては、『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』(2019)に続いて、記念すべき映画化2作目となるが、良い意味で映画化には適していない作品ともいえる。

その理由は、劇場というより、家でなんとなく観ていたいドラマであるからだ。

ただ、お金を払ってでも伊藤家とそれを取り巻くクセの強い人々に会いたいと思わせているだけで成功したといえるだろうし、何度も観たくなり、何度も発見のある作品となっている。

もちろんドラマを観ていなくても、映画から入るのも問題ない。逆に知らない方がキャラクターの個性の強さに引き込まれるかもしれない。そこからドラマに入るのも良いだろう。

よく、悪い意味で邦画に対して”ドラマの延長線上”という言い方がされるが、今作においてはそれが良い。というよりも、そうでなくてはならない作品。

冒頭からドラマそのままに、ユルい展開がはじまり安心する。映画版だけのキャラクターも何人か登場するが、邪魔にならない程度に爪痕を残していくのだから、空気感は全く壊されない。


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