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UPDATE|2019/12/29

吉本坂46“可愛くて格好いい”ボーイッシュ芸人・光永「好きなことを全部仕事につなげたい」

撮影/西邑泰和


──芸人としての光永さんのお話もお聞きしたいのですが。光永さんは高校一年生で大阪NSCに入っていますが、その時、周りは年上ばかりだと思います。それで苦労したりは?

光永 高校生の時は、普通の高校生よりも子供っぽかったんですよ。それで同期もみんな妹みたいに優しくしてくれて、私もそれに甘えて、何一つ悩みはなかったですね。でも大学生になって上京するんですが、そこで社会経験の無さから書けるネタも身の回りのことしかなくて、それで悩みました。学校しか行ってなかったからネタの幅が狭くて。

──NSCを出た後、大学に行かれているんですか?

光永 NSCは高校1年の時に1年間行って、高2高3の時は高校に行きながらたまにお仕事をするみたいな感じで、大学で上京するのに合わせて東京吉本に移籍しました。

──高校生の頃から芸人をやっていると年上の後輩も多いですよね。

光永 大学生の時に、デニスの行雄ちゃん(植野行雄/38歳)に中華料理屋でご馳走して店員さんにびっくりされたことがあります。私が「好きなの食べや」って言って、「ありがとうございます!」みたいな。「なに、このお嬢? どこのお嬢?」っていう目で見られました(笑)。

──二十歳前後の女の子が30歳ぐらいの大人に奢るわけですもんね(笑)。光永さんは子供の頃からお父さんとテレビに出られていますが、自分が芸人になって改めて笑いを仕事にする難しさを感じたりするものですか?

光永 子供の頃はお父さんが戦略的で、例えばロケに行く時にこう言われたらこう返すっていうのを何個も作ってそれをやっていたんです。先輩に言われたことをそのまま言って、子供が生意気言うから面白いみたいな。「お父さん売れてないから貧乏で大変や」みたいなお父さんをくさす言葉も多くて。そういう笑いでやっていたから、大人になって自分で笑いをやるってなった時、一から誰も傷つけないお笑いを覚えるのが大変でした。今まではお父さんをいじっていたけど、一年目二年目は人をいじるんじゃなく、いじられる立場じゃないですか。そのいじられることを勉強するのも苦労しました。

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