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UPDATE|2020/06/20

半生が小説に、蒼井そら「AVの世界だけで終わってしまうのが嫌だった」

蒼井そら(撮影/西邑泰和)


──小さい頃から、芯の強さは持っていたほうですか?

蒼井 お母さんと話していて、「あなたは昔からやると決めたらやる子だよね」と言われて、昔からそういう性格だったんだなと気づきました。

──AVの世界に入って、意に沿わないことや辛いこともたくさんあったかと思いますが、どのように乗り越えてきたんですか。

蒼井 周りに支えてくれる人がいたことですね。友達もそうですし、業界のことを分かっているマネージャーさんと腹を割って話すことができたのも大きかったです。

──最初からマネージャーさんには心を許すことができたんですか。

蒼井 そうですね。今考えると怖いですけどね(笑)。騙されやすい性格だったらヤバかったなと思います。でも最初から親身になって相談に乗っていただきましたし、悩んだときも話を聞いてもらっていました。

──長く続ける上で、何がモチベーションになっていましたか?

蒼井 走り出したら辞めることは絶対にないなと思っていました。逆に中途半端に辞めたら、過去のことになって、AVの世界だけで終わってしまうのが嫌だったんです。

──AV女優をやっていた頃の蒼井さんは、プロ意識の強いイメージがありました。もともと、AV女優にどんなイメージを持っていましたか?

蒼井 人前でセックスを晒すことに良いイメージを持っていなかったので、デビューする前に思い描いていたAV女優像はすごく悪かったんです。ただ、それって世間一般が思っているイメージと同じだなと思ったんですよ。自分自身がAV女優に後ろ指を指しているのかもしれないし、職業として否定しているのかもしれない。世間からマイナスなイメージで見られるのは仕方がないけど、だからこそ上を目指して、真っ当に仕事を続けることを大切にしていました。

──デビュー当時から、そういう気持ちだったんですか。

蒼井 絶対に否定的なことを言われると思っていたから、それに負けないようにしなきゃと。そこで気持ちが負けては続けられないと思っていたので、何か言ってきた人がいたら「負かすぞ!」ぐらいの気持ちでやっていました。
AUTHOR

猪口 貴裕


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