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UPDATE|2021/02/10

NMB48は“ナンバトル”でグループを刷新できるのか、劇場公演を忖度なしで徹底レポート

2月2日(火)に開催された「きゅんmart」の公演より 撮影/東由樹

結成以来、チームN、チームM、チームBIIの3チームにわかれて劇場公演を行ってきたNMB48。メンバーの卒業や加入、そして組閣と呼ばれるチーム替えによって、チームのメンバーが変わることはあっても、その体制自体が変わることはなかった。だが、今年に入り、グループのさらなる活性化を目指そうと、そのずっと続いてきた体制にもメスを入れた。これまでのチーム制を解体し、全体を6つのグループにわけ、ガチバトルを開催するというのだ。

争う種目は「劇場公演」 「配信イベント」 「ファン投票」の3つ。中でも大きな配点が割かれているのが「劇場公演」だ。「ENTAME next」では、結成当初からAKB48グループを追い続けてきたライターの犬飼華氏が全6グループの劇場公演を視聴、1クール分をまとめて忖度なしでレポートする。

【写真】共通の目的は「勝ちにこだわる」各グループの劇場公演の模様【13点】

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 今年の1月1日、NMB48は約10年間続けてきたチーム制を解体し、グループ全体を6つに分けてのバトルを行うと発表した。

 「NAMBATTLE~戦わなNMBちゃうやろっ!~」と銘打たれたこのイベント。HPには「NMB48のさらなる活性化のために新プロジェクト……」とある。種目は、劇場公演、配信イベント、ファン投票の3つがある。

 たしかにグループ内を活性化させるプロジェクトではある。しかし、それ以外にも意味はある。

 まず、昨年、NMB48は10周年を迎え、新章に突入したかったということ。初期から中期にかけてグループをけん引した山本彩も渡辺美優紀はもうとっくに卒業しており、昨秋、吉田朱里も旅立った。1期生は白間美瑠ただ一人。そんな状況であれば、グループ自体を刷新させようという声が内部から起きても不思議はない。NMB48の長所は、それを断行できることだ。

 2つめに挙げられる意味は、48グループ全体としての活動(選抜総選挙、コンサートなど)が減っていき、国内各グループの独自路線が強まったこととも関係がある。HKT48は昨秋からチームをシャッフルした別チームを作り、2チームがステージに立つ形での公演を行っている。また、今月からメンバー自身が企画、出演などを手掛けるオンライン演劇もスタートする。48グループがオリジナルの色を出すようになってきた流れの中で、それ以前から独自路線が強かったNMB48は、チーム解体という手を選んだわけだ。

 3つめに考えられるのは、過去との決別である。10年続けてきたものはどうしても色あせてしまう。他の何かが勃興し、人気を博すことにより、システムが古く見えてくるのだ。ここで伝統にしがみつくと、明るい未来は遠ざかる。過去に思い入れのあるファンもいるだろう。そんなファンからの反発はいくらでも予想できたはずだが、それでも新たな可能性を選択したのは英断だった。

 「NAMBATTLE」にはそんな意味がある。必然が生んだプロジェクトともいえるだろう。
AUTHOR

犬飼 華


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