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UPDATE|2021/08/11

蛙亭・イワクラが語る上京後の激動「ひな壇が難しくて何じゃこの世界!って」

蛙亭・イワクラ 撮影/西邑泰和



ーーよく言われるのは、蛙亭のコントはイワクラさんがネタの大枠の設定やシチュエーションを決めて、それを中野さんが自由に演じるという。それは本当ですか?

イワ 実は設定がちゃんとあるコントに関しては一応台本があるんですけど、中野さんが変な人を演じるコントのときはそうですね。台本ないし、ネタ合わせもしないです。ここ3年くらいはそうですね。

ーーなぜそんなことに?

イワ 単独ライブで、私が本当にギリギリまでネタを渡さなくて、一度、設定だけしか伝えられなくて。「ごめん、できなかったからこれでやって」って。そしたら中野さんからめちゃめちゃいいのが出てきて(笑)。面白かったのと、私がだらしなくてその後も頼り切ってる状態が続いてたら、そのうちに中野さんがめちゃくちゃアドリブ強くなったんです(笑)。今は単独の1発目にやるときはまるまるアドリブで、やってくうちに良かったところをつまんでいってネタとして固まる、って感じになってますね

ーーどこから「武器」が生まれるか分かりませんね。では、上京のきっかけは?

イワ それは19年の『キングオブコント』(TBS)の準々決勝ですね。その年のネタが自分的にすごく自信があって、東京で受けるか、大阪で受けるか、悩んでまして。それで、私、めっちゃ占いが好きなんですけど、今は占い師をやってる当時の後輩芸人にどっちがいいか聞いたんです。そしたら「東京ですね」って。それで初めて準々決勝を突破して、準決勝まで進めたんですよ。

実は準決勝のネタも相談して選んでもらっていて、中野さんのやりたいネタと違ってちょっとケンカになったりもしたんですけど(笑)。準決勝は結果、通りはしなかったんですけど、そのネタを今までで一番うまくできたかな、っていう感じで、落ちたけど勉強になったようなところもあって。今後もこうやって東京で『キングオブコント』の予選に出るだろうし、だったら早めに行っときたいな、って。

ーーきっかけは占いだった、と?

イワ と、『キングオブコント』ですね。もうそのことしか頭にないので。優勝まで目指すとなったら、やっぱり心・技・体がそろった状況で戦いたいんですよ。ホテルに泊まって予選に行くのもしんどいというか。自分の家からだったらメンタル的にも楽だろうな、って。だからその準決勝が終わってすぐに決めました。

ーーそのときは、まさかこんなにすぐにうまくいくとは……。

イワ 本当に想像してなかったですよ! 頭が追い付かなかったです。周りの方たちが推してくださったおかげですね。テレビに出られるようになったきっかけで言うと、ゾフィーさんとか、かが屋とか、コント村の人たちが「蛙亭のコントが面白い」って言ってくださったのが本当に大きかったです。それも何を見てそう言ってくださったかっていうと、多分、19年の『キングオブコント』準決勝だと思うんですよ。一緒にエントリーしてましたから。


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