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UPDATE|2021/09/10

"綺麗なお姉さん系コスプレイヤー" JILL、「常に自転車操業」な謎に包まれた同人写真集制作の裏側

JILL 撮影/coto

「綺麗なお姉さん系コスプレイヤー」として人気を博すコスプレイヤーのJILL。コスプレイヤーとしての活動はもちろん、その衣装・プロップスを制作、自らの写真集の編集をこなし、近年はアパレルブランド「CHORD」の洋服デザインや老舗メイド服ブランド「CANDY FRUIT」とコラボしたメイド服のデザインの担当、撮影会のプロデュースをこなすなど、多彩な才能を輝かせている。その多彩な才能の裏側から、コスプレを始めたキッカケなど、謎に包まれたJILLの素顔に迫っていく。
(前中後編の前編)

【写真】"綺麗なお姉さん系コスプレイヤー" JILLの美しすぎる撮り下ろしショット

──JILLさんのサークル「girlfriend end」で頒布されている写真集やROM作品を拝見する度に思うのですが、どれもハイクオリティーですよね。

JILL ありがとうございます。基本的に作品にかんしては、私が数年後に自分で見返した時「ダッサ!」とならないように、デザインにも凝って、クオリティーも自分のかけられるだけの力をかけて高めたいと思いながら作っています。なので、基本どの作品も、衣装のコーディネート、イメージなどの構成から、撮影スタッフさんへのお願い、ロケ地のコーディネートまで私がやっています。

──えぇっ!? 全作品をたった一人で?

JILL そうです、最初からずっとそうなんです。基本的にお金もなく、やり方も分からないので、とにかく自分でやるしかないなと(笑)。メジャー初のフォトブック(『Baby’ FlashBack』<インテルフィン>)も、お話をいただいてから、カメラマンはずっと私の作品を撮っていただいている湯澤祐紀さん、知り合いのメイクさん、アシスタントにカメラマンでお友達のcotoちゃんに私からお声かけして作っていきました。毎回、写真集を1冊作り、その売り上げを持ってロケ地を選び、湯澤さん、cotoちゃんやメイクさんに頼んで撮影して1冊作り、それをまた売る……ず~~~っとこれの繰り返し。常に自転車操業なんですよ。

──チーム・JILLの形が確立しているから、毎回ハイクオリティーな作品を発表できているんですね。そしてそのクオリティーを維持するためには、裏での涙ぐましい努力が……。元々何かを“作る”ということに興味を持っていらしたのですか?

JILL はい。前職では、アクセサリーの企画・デザインをやっていたんです。そのときも会社のブランド構成から、商品カタログの制作を私がやっていまして。その延長線上に、今の活動方法がある、という感じなんです。

AUTHOR

田口 俊輔


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