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UPDATE|2021/12/10

錦鯉・長谷川が語るくすぶっても腐らない秘訣「辞めようと思ったことは何度もある」

錦鯉・長谷川雅紀 撮影/松山勇樹

先ごろ行われた「M-1グランプリ2021」の準決勝を勝ち抜き、2年連続のファイナリストとなり、テレビで観ない日がないほどのブレイクを果たした錦鯉。“おじさん2人” の波乱の人生が赤裸々に描かれている初の自叙伝『くすぶり中年の逆襲』(新潮社)も現在絶賛発売中だ。長く続けてきたバイトと芸人の二重生活からも脱したものの、物欲はないという長谷川雅紀が抱く「野心」とは?(前中後編の中編)

【前編はこちら】錦鯉・長谷川雅紀が語る全く売れなかった暗黒時代「思わず涙した、お母さんの納豆おにぎり」

【写真】40代後半でブレイクしたくすぶり中年・錦鯉の撮り下ろしカット【6点】

――錦鯉が今のスタイルを獲得したきっかけは何だったんですか?

長谷川 あまり覚えてないんですけど、当時を振り返って隆と話してみたり、周りの話を聞いてみたりすると、先輩のハリウッドザコシショウのアドバイスが大きかったみたいなんです。どうやら、もっと僕のバカな部分を出せみたいなことを言ってくれたらしくて、それから隆は僕を前面に出すようになって。僕が大きい声であいさつをして、隆が激しくツッコむみたいな形になっていったんです。

あとは衣装ですね。それまで二人してジーンズにアロハシャツ姿だったのが、お互いにスーツを着るようになって。その2つの要素が同じぐらいの時期に重なって、ライブやコンテストでもウケるようになりました。

――「M-1グランプリ(テレビ朝日系)」が復活したのも、それぐらいの時期ですか?

長谷川 そうですね。2015年に「M-1」の第2期が始まって、そのときに準々決勝まで行ったんです。その翌年は準決勝まで行って、そのときに「錦鯉」が決勝に行くんじゃないかと言われるようになって。そんな噂が広まったものだから、札幌吉本時代に同期だったタカアンドトシのタカが、わざわざプライベートで準決勝を見に来たんです。結果は決勝に行けずでしたけど、その辺から少しずつ知ってもらえるようになったと思います。

AUTHOR

猪口 貴裕


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