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UPDATE|2021/12/18

プロレス大賞新人賞・SKE48 荒井優希「アジャコング戦、気がついたら裏拳を喰らってたんこぶが」

SKE48・荒井優希 撮影/松山勇樹

東京女子プロレスに継続参戦しているSKE48の荒井優希がマット界で存在感を高めている。当初は「タレントの腰掛けでは?」と懐疑的な声もあったが、「プロレスの沼にハマった」と本人が語るように今や団体にとっても欠かせない存在に。その真摯な姿勢が評価され、プロレス大賞の新人賞にも選ばれた。12月18日の名古屋大会では師匠である山下実優とのシングルマッチを迎えるうえ、SKE48のメンバーとしてもライブパフォーマンスを予定。“リアル二刀流”の躍進劇から目が離せそうもない(前後編の後編)。

【前編はこちら】プロレス大賞新人賞受賞・SKE48荒井優希が語る「私がレスラーになった理由」

【写真】必殺技・踵落としを繰り出すSKE48荒井優希、ほか撮り下ろしカット【11点】

──東京女子プロレスに参戦するようになって気づいたことや驚いたことは?

荒井 所属選手の方たちが、全員とにかく優しい! 本当にみなさん面倒見がよくて、めちゃくちゃお世話になっています。1人ずつ優しくしてくれたエピソードを挙げることができるくらいなんですけど、特に山下実優さんには頭が上がらないですね。家にも泊めていただいたことがあります。

──山下選手は生粋のアイドル好きで、ご自身もモーニング娘。のオーディションを受けているくらいですしね。

荒井 すごく器の大きい方です。私が最初に東京女子プロレスに上がったのは後楽園ホールで挨拶したときだったんですけど、そこで選手の控室に挨拶しに行ったら、試合前だからすごくピリピリした空気だったんですよ。「怖っ!」とビビリ散らかして帰ったことを覚えています。だけど実際は怖いことなんて一切なくて、今まで私が生きてきた中で一番優しくて温かい世界だと感じています。

──そこまで!? SKE48よりも温かい世界でしたか?

荒井 ……SKE48と同じくらい温かいです(笑)。たとえば私は東京でごはんをあまり食べないんですよ。別に深い意味はなくて、お店を知らないから探すのが面倒なだけなんですけど。それで少し痩せちゃった時期があって、気遣ってくれた先輩たちが練習後に「ごはんでも食べに行こうよ」とか誘ってくれるようになったんです。普段から「大丈夫? ちゃんと食べてる?」とか声もかけてくれますし。

──確かに東京女子プロレスは選手間の絆が深いという話はよく伺います。

荒井 他の団体に上がったわけではないので比較はできないけど、本当にチームワークは最高だと思います。私がプロレスを続けたいと考えている一番の理由は、東京女子の先輩たちに出会えたことなんですよ。最初、私のプロレス参戦は年内いっぱいという話だったんですね。だけど3試合くらいやった時点で、そんなのは絶対に無理だと気づいたんです。

いくら自分が努力したところで、たった数か月じゃ先輩たちに追いつくことなんてできっこない。だから高木三四郎社長にも「来年以降も絶対やらせてください!」って6月くらいからずっと言い続けていました。ハマっちゃったんですよ、プロレスの沼に。

AUTHOR

小野田 衛


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