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UPDATE|2022/02/04

大食いレジェンド・ロシアン佐藤が語るライバル「一番衝撃を受けたのは菅原初代さん」

ロシアン佐藤 撮影・西邑泰和



──素朴な疑問なんですけど、大食いのコツってあるんですか? 「自分もいっぱい食べたい!」と考える番組視聴者も多いはずですが。

佐藤 まず大前提として伝えたいのは、「食べるのを好きになってください」ということ。私が思うに、おそらく楽しんで食べているときが一番お腹にいっぱい入るんですよ。大食いって想像以上にメンタルが左右する競技ですから。チャレンジメニューに挑むときだって、「どうしよう。食べられるかな……」って不安を抱えているよりも「めっちゃ美味しそう! いっぱい食べたい!」ってポジティブな気持ちでいるほうが成績は確実に伸びます。

──そのへんはアスリートと同じですね。

佐藤 内臓を使う競技ですから。腸の動きとかはメンタルと密接に結びついているし、どれだけフィジカルを鍛えたところで精神的な部分が崩れるとダメなんですよ。本当のトップ選手……たとえば小林尊さんクラスになると、逆に一切の感情を遮断するらしいんです。完全に「無」の境地。そうなると、マシーンと一緒ですよね。だけどそれは生まれ持ったフィジカルの基礎(=体質)と圧倒的な努力・精神力によって到達できる領域。「神様に選ばれた人」ってくらい稀なことだと思います。普通の人が真似できる話ではないんです。

──普通の人がたくさん食べるコツってありますか?

佐藤 食べるときに血糖値がバーンと上がると、あまり入らなくなってしまうんです。だから血糖値が上がりにくい野菜とかから食べたほうがいいんじゃないですかね。食べ順ダイエットや食育での食べ順というのは、大食い的な角度から見ても理に適っているので。野菜やスープから食べ始め、最後は炭水化物というのがベストかもしれません。あと大食いする日の朝は、お白湯を飲んで胃腸をゆっくり休める。結局、なんだかんだ言っても身体にいい健康法的なアプローチにどんどん近づいていくんですよ。

AUTHOR

小野田 衛


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