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UPDATE|2022/05/27

元『Popteen』モデル・女優としてブレイク中の莉子が目指す先「オールジャンルな人になりたい」

莉子 撮影/河野優太



──ギャル役の弊害ですね(笑)。『きさらぎ駅』は、女性が異世界駅に辿り着いた体験を綴ったインターネット掲示板の投稿を基にした映画ですが、莉子さんは都市伝説などに興味はありましたか?

莉子 小学校の頃って怪談話とかすごい人気じゃないですか。でも私は怖くて、聞かないようにしてた派でした。都市伝説とかもネットで調べたら幾らでも出てくる時代ですけど、そういうものを避けて生きてきた人間です(笑)。怖い映画やドラマも、なるべく見ないようにしていたんですが、今回の役をいただいたからには「きさらぎ駅」のお話も読まなきゃいけないので、本当に怖かったです。

都市伝説って「きさらぎ駅」がまさにそうですけど、細かい場所や時間なんかも書いてあって、めちゃくちゃリアルじゃないですか。そうすると信憑性があるように感じられて、信じたくないけど信じちゃいます。今回の映画の脚本を読んだときも、最初から最後まで「次は何が起きるんだろう?」と、ずっと怖さが終わらない印象でした。

──莉子さんは今年2月公開の『牛首村』にも出演していますが、ホラー映画の現場自体も恐怖感はあるんですか?

莉子 私も最初はそう思って気を張っていたんですけど、『牛首村』も『きさらぎ駅』も、スタッフさんと演者側が楽しんでやることによって、素晴らしいホラー映画はできあがるんだなと感じました。ただ人里離れた地方で1週間、泊まり込みでの撮影だったので、きさらぎ駅の世界に自分自身が入り込んだような感覚があって、その一週間はずっと緊張感があるし、役が離れないみたいなところはありました。

──FPS(First Person Shooter)カメラという一人称視点での撮影も大変だったのではないでしょうか。

莉子 普段は相手の目を見たり、その人に向かって話しかけたりするものが、今回はカメラを見なければいけなかったので最初は苦戦しました。ただクランクインの前に、みんなで何回かリハーサルをしてから撮影に臨んだんです。一人が間違えてしまうと、また撮り直しという緊張感があったんですけど、だからこそ一人ひとりに責任感が生まれましたし、団結力も高まりました。

AUTHOR

猪口 貴裕


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