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UPDATE|2022/05/28

WWEから日本復帰・女子プロレスラーKAIRIが語る「カムバックを後押しした2つの“財産”」

撮影/関根いおん


──今のスターダムは盛況を博していますが、これはなぜだと考えますか?

KAIRI ブシロードさんのおかげで、広告費やプロモーション力が増え、みんなに知ってもらえる機会が増えたということが何よりも大きかったんじゃないかと思います。試合の内容自体は当時から好評だったので、「もっと世間に広まってもいいはずなのに…」「いつか武道館に立つことを目標に頑張ろう!」みたいなことを(岩谷)麻優さんや(紫雷)イオさんと話していたことを覚えています。

──両国大会で行われたスターライト・キッド選手とシングルマッチは、KAIRI選手の鼓膜が破れるほどハードな試合になりました。

KAIRI 鼓膜が破れたことは今までも何度かあるし、それだけお互いに本気でぶつかり合ったということですから。痛みが嬉しかったというか、そういう意味で満足しています。私も復帰するにあたって出稽古に行ったり厳しい試合に耐えられるようにコンディションも整えていますから。

──今年1月からは、湘南江の島でスポーツジム「PARA-FIT24(パラフィット24)」を経営されているのだとか。

KAIRI 日本に帰国してから何らかの形で社会貢献をしたいと考えていたのですが、その中で考えていたことがスポーツジムの経営。住んでいたエリアにはジムがなく藤沢の方まで出なくてはいけなかったし、スポーツ業界はこれまでの自分のキャリアも活かせると思ったんです。数ヶ月間1日も休みがなくて苦労の連続でしたが、今はようやく落ち着いてきています。

──手応えは感じていますか?

KAIRI はい、おかげさまで! 素晴らしいスタッフが集まってくれて、会員の方も「この辺にジムがなくて困っていたから嬉しい」、「ここは居心地が良くて仕事のストレスが吹っ飛びます」などといったお声もいただいております。たまに「あの……カイリさんって方いますか?」とか聞かれて、「私ですよ」って答えると、「えっ、こんな小さい方だったんですか!」ってビックリされることもありますね。(笑)

──今後について何か考えていることはありますか?

KAIRI コロナの問題もあり、ファンの方とサイン会やイベントでなかなか交流できなかったということが心残りなんです。こればかりは世の中の状況を確認しながらということになりますが、ファンの方とお会いできる機会をたくさん作って少しでも恩返しができたらいいなと考えています。宝城カイリではなくカイリ・セインでもない、KAIRIの今後も応援よろしくお願いいたします!

【後編はこちらから】運動神経も身長も劣っていた、それでもKAIRIがWWEで成功した理由「渡米直後は毎日涙」
AUTHOR

小野田 衛


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