プロの大食いとして覚醒したもえのは、ストイックに研鑽を重ねた。過去の大食い映像を観ながら「この食材は何分くらいまで口に詰め込めばいいのか?」などメモを取りつつ、独自に研究を続ける毎日。女王・赤阪尊子との出会いも大きかった。女王に顎が弱いことを指摘されたもえのは、普段からスルメを食べるように心掛ける。もちろんフィジカルを鍛えるために筋トレも欠かさなかった。
「私は他の人よりも身体が小さいので、それで応援してくれる人が大勢いたんです。日本人って判官びいき的なところがあるから、『こんな小さいのに、よく頑張っているね』みたいな声が多くて。やっぱり根本がアイドルだから、応援の声に応えたいという気持ちが最大のパワーになるんですね。私は自分のことを強い人間だとは思いません。でも1人じゃないんだと思うと、力が湧いてくるんですよ。メンバーのため、仲間のため、そのご家族のため、つんくさん♂さんのため、応援してくれるすべての人たちのために自分が出せるものは全部出し切りたい」
また、大食い美女を取り上げる際、必ず話題に上がるのが、「大食いと恋愛」というテーマだ。もえのは「アイドルだから原則は恋愛禁止なんですけど」と前置きしたうえで、「ファンの方は男性が多いので、大食いと異性受けの関係については考えることもあります」と神妙に語り始めた。