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UPDATE|2019/03/19

アイドルの核心を突く、『欅って、書けない?』土生瑞穂の名言

雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、1週間アイドルたちが出演するレギュラー番組や冠番組をチェック。その週、テレビで輝いていたアイドルたちについて思い入れたっぷりに語ります。第5回となる今回の観測期間は3月11日(月)~3月17日(日)。



前回の当コラムで「人類に土生瑞穂(欅坂46)はまだ早過ぎたのか」と書いたのだが、3月17日(日)放送『欅って、書けない?』(テレビ東京)を見て、ああ、やっぱり土生は人類の先を走っているなと思いました。それくらい彼女は前衛的でした。

ここ最近不可思議な発言が目立っていた土生。そこにフォーカスを当てたのが今回『欅って、書けない?』で行われた企画「土生の生態を知ろう」だった。まぁ大方の予想通り、土生は延々と理解不能な発言を連発。なぞかけでは「紅白歌合戦とかけまして、紅白と解く。その心は、どちらかにしぼって下さい!」、自分の自叙伝にタイトルを付けるとしたら「牛タン(梅ダレ)」と回答(「自叙伝」と「叙々苑」を混同したらしい)し、スタジオを凍りつかせた。

もちろんそのワードセンスも謎だったのだが、それ以上に人智を超えていたのが彼女の情緒である。収録前の妙な行動をMC陣にツッコまれると「え、何がいけないんですか!?」と憤慨し、昔は街が白黒だったと思い込んでいたことを上村莉菜に暴露されると今度は急に「情けないです。本当に申し訳ないんですけど」と恐縮。

さらに、土生プロデュースのVTR『ハブのNICE DAY』では、土生扮する“ハーブさん”が珍妙な英語を駆使してお悩みを解決。2期生・松平璃子の悩み「最近ドライアイがひどい」(この質問も大概面白かったけど)に対し、「毎モーニング、ブルーベリーを食べて」と答えたのは最高に笑いました。

もっとも、今回の放送がただの面白企画で終わったとは思わない。“ハーブさん”がさらりと発した「この仕事をするにはHappyオーラを見せないと、(番組を)見てくださっている方に元気を届けられない」という言葉はあまりにもアイドルの核心を突いた珠玉の名言だったように思うし、バラエティでの振る舞いに悩むメンバーも多い欅坂46にとっては胸に刺さったのではないだろうか。そう、大切なのはHappyオーラ……あれっどこかで聞いた言葉だな?
AUTHOR

左藤 豊


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