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UPDATE|2022/11/14

丸山ゴンザレスが語る『クレイジージャーニー』ゴールデン復活「攻めの姿勢に感心」

丸山ゴンザレス(C)TBS



丸山氏が関わる『クレイジージャーニー』の海外ロケは、なるべく少人数で行うようにテレビ局側にも要求しているという。以前はディレクターと2人だけ。通訳も友人にお願いしているそうだ。

「『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)みたいな通常の地上波番組とは、根本的にチームの作り方が違うと思うんですよ。まったく大掛かりな撮影はしていないですから。本音を言えば、できれば1人で現場に行って、カメラも自分で回したいくらい。だって最初から危険な場所に飛び込むことがわかっているのに、そこに大人数で行ったらリスクを抱えるだけじゃないですか。気分的にも1人のほうが圧倒的に楽ですし。そもそも僕は別にテレビタレントじゃないんで…。原稿を書く代わりにレポートしているだけで、やっていることは雑誌のライターなんですよ」

現在、『クレイジージャーニー』で放送されている麻薬密輸ビジネス取材編は、回を追うごとに危険度が増している。思えば丸山氏はこれまでもインパクト絶大なロケを繰り返してきたが、番組でもっとも印象に残っている旅は何だったのだろうか?

「一番驚いたのは、なんと言っても番組終了ですよ(笑)。僕はスタッフから聞いたわけじゃなく、Yahoo!ニュースで知ったんです。ちょうどそのときは取材中だったから、これまで撮影した分がちゃんと放送されるのか、そこがすごく心配になりました。だってボツになったら、取材に協力してくれた人たちに対して合わせる顔がないじゃないですか。

その衝撃の中で考えたのは、何が起こるかわからないから、これからは自分のメディアを持ったほうがいいということ。それでYouTubeチャンネル(丸山ゴンザレスの裏社会ジャーニー)を始めたんです。あれは僕の中で大きな転機でした。取材に対する意識も変わりましたし。自分は基本的にペンの人で、書きたいことを記事化するというスタイルだったんですよ。

だけどYouTubeを始めたら『ホントかよ? 証拠を見せろ』とかすぐ言われるので、なんでも自分で撮影する癖がつきましてね。紙ベースの取材法だったのが配信やSNSベースに変わり、そこであった真実を報じるだけじゃ済まなくなったんです。今は情報屋も兼任しているような感じかな」

こうして番組終了とYouTube開設に伴い自身をアップデートさせた丸山氏だが、これまではどういった道を歩んできたのか? 記事後編では『クレイジージャーニー』に出演するまでのキャリアを中心に振り返りつつ、ライター・ジャーナリスト・配信者としてのポリシーに迫る。

▽『クレイジージャーニー』(TBS系)毎週月曜よる9時放送中
[次回放送日時]11月14日(月)よる9:00~10:00

【後編はこちら】『クレイジージャーニー』最多出演・丸山ゴンザレスが海外の危険地帯を取材する理由
AUTHOR

小野田 衛


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