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UPDATE|2022/11/07

『舞いあがれ!』チーフプロデューサーに聞く、福原遥ヒロインオーディションの裏側

『舞いあがれ!』ヒロイン 福原遥(NHK提供)

10月3日からスタートした、NHKの連続テレビ小説『舞いあがれ!』。東大阪と五島列島を舞台に、空に憧れるヒロインの成長を描く物語だ。そのヒロイン・岩倉舞を演じるのが、女優の福原遥さん。大阪制作の朝ドラとしては、前作の『カムカムエヴリバディ』に続いてオーディションで選ばれた。最近はヒロインオーディションを行わないケースも増えているが、『舞いあがれ!』ではなぜオーディションでヒロイン役を選んだのだろうか。制作統括・熊野律時チーフプロデューサーに話を聞いた。

【写真】2454人の応募者から選ばれた福原遥、『舞いあがれ!』場面カット【5点】

「基本的には朝ドラのヒロインはオーディションというのが伝統的に長くやってきていることではあるんですね。オーディションをする良さというのは、たくさんの方に応募していただいて、役柄のイメージにぴったりくる方を多くの可能性の中から選ぶことができる。なので、今回もオーディションを開催しました」

2545人の応募者の中から、福原遥さんが選ばれた決め手はどこにあったのか。

「福原さんご自身もすごく朝ドラへの思い入れを持たれていて、朝ドラにまっすぐに取り組みたいという強い気持ちが感じられました。それとやはり、今回のヒロインの役柄にこれほどぴったり来る方はないと思ったんですよね」

『舞いあがれ!』のヒロイン・岩倉舞は、先頭でぐいぐい引っ張っていくタイプのキャラクターではない。それとは逆に、柔らかな人間性で周りの人たちの思っていることを感じ取り、受け止めながら進んでいくというタイプだ。

「そこに福原さんのイメージがぴたりとあったんです。実際にお会いしてお話をすると、すごく優しい感じ、柔らかい感じ、周りの人への気遣いなど、ご本人自身の持つキャラクターが舞のキャラクターにすごく重なるなあと。福原さんって、同じ場所にいるとそれだけで楽しくなって気持ちがなごんでいくんですよね。『一緒にいるとひなたぼっこをしている感じ』とよく言っているんですけど(笑)」

福原さんは、これまでもNHK・民放問わずさまざまな作品に出演してきた。それらの出演作品での演技から熊野プロデューサーは「ストレートな演技をする方だな」という印象を抱いていたという。


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