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UPDATE|2022/11/19

女子も男子もバズるには「王道キュート」が一番? TikTokヒットチャートから見えてくる方程式

2ndシングル『わたしのいちばんかわいいところ』が話題を呼んだFRUITS ZIPPER

昨今、TiKTok から話題を獲得していくのが、アイドルソングをバズらせる方程式になりつつある。踊りやすいキャッチーなフレーズとダンスでTikTokのヒットチャート上位に上っていく事例を分析してみると、ブームになったアイドルには性別を問わない法則が見えてくるようだ。

【関連写真】デビュー曲がバズ、FRUITS ZIPPER 月足天音の撮り下ろしカット【16点】

この2022年秋、TikTok上のヒットチャートを毎週集計している「TikTok Weekly Top 20」で、「可憐なアイボリー」の『推し変なんて許さない!』がランクインした。9月14日集計ランキングで14位になり初めてトップ20にランクインすると、以後6週連続でベスト20をキープする(最高順位11位)。ところが、曲自体は5月にリリースしたもので、9月上旬にグループのTikTokでサビを使ってのメンバーのダンス動画が投稿されてからじわじわと知名度を上げていった

可憐なアイボリーは昨21年10月結成の10人組グループで、HoneyWorksのサウンドプロデュースで、清楚な雰囲気をまといながら「アイドルの常識を突き破る」ような新しいアイドルユニットを目指している。『推し変なんて許さない!』もHoneyWorksのキラキラサウンドにのってあざとくキュートな振り付けで、TikTokで一般ユーザーの振りコピ動画や、シンプルに動画のBGMに使われた。

同様の事例は今年春にデビューしたばかりのFRUITS ZIPPERの『わたしのいちばんかわいいところ』(4月29日リリース)でも起こった。2ndシングルのこの曲がTikTokでバズると5月から7月にかけて12週連続でTikTok Weekly Top 20ベスト20入りとなり、急遽YouTube用のMVも制作されるほどに。すっかりグループの代表曲になり、メンバーのビジュアルレベルも相まってFRUITS ZIPPERの起爆剤になった。このグループもわかりやすい可愛さが売りで『わたしのいちばんかわいいところ』の動画にもそれが凝縮されている。

さかのぼれば昨年の2021年にも超ときめき▽宣伝部(※▽はハートマーク)の『すきっ!』がTikTokでヒット、もとはまだ「ときめき▽宣伝部」だった時期の2018年の曲でありながら21年春にTikTokでサビの振りコピがブームになり始めると、アレンジした『すきっ!〜超ver〜』が制作され、やはりグループのブレイクに貢献した。

≠MEではデビューミニアルバム『超特急 ≠ME行き』に収録の、メンバー本田珠由記の自己紹介ソング『てゆーかみるてんって何?』が多くのユーザーによってバズり、ツインテールが似合う本田らしいこの曲の知名度も上がった。

可憐なアイボリー・FRUITS ZIPPER・超ときめき♡宣伝部、≠ME、いずれもキュートな王道アイドル路線や爽やかな親しみやすさを標榜している。TikTokの短い動画でもバズるには、曲・ダンス・ビジュアルのどれにおいても、わかりやすい可愛さをアピールしていく必要がありそうだ。

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