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UPDATE|2022/12/14

「引きこもりでろくな人生を送ってこなかった」真っ白なキャンバス・小野寺梓が見つけた居場所

撮影/大宮高史

7人組グループ『真っ白なキャンバス』の小野寺梓が12月16日に1st写真集『偶像に生きる』(光文社)を発売する。2017年9月の結成から5年、メンバーの増減を経てきた中で1人結成時から活動してきた小野寺。引っ込み思案なアイドルオタクだった彼女の活動の原動力を聞いた。(前後編の前編)

【写真】発売前から写真集も話題に、小野寺梓の撮り下ろしカット【5点】

 写真集のロケは長崎・壱岐島で行い、海や田畑をバックにさまざまな表情のカットを収録。秋田県生まれ・東北育ちの小野寺だが、ロケ地の風景には親近感も感じていた。「壱岐島は初めてで。でも青森にいた頃、海が近かったのでその光景を思い出してなんだか似ているなって思えて。ローカルな土地で撮れたのも私のイメージらしいなって思ってもらえるかなと」

 タイトルの『偶像に生きる』には二重の意味を込めた。「現役アイドルの意味での『偶像』ももちろんですけど、白キャンでのかわいい正統派な私とちょっと違う『もう1人の私』という偶像を壱岐での旅で皆さんに見せていく、というコンセプトもあります。だから写真集を見てくれるファンの皆さんも、日常から解放されて私と一緒に旅する気分で見てもらいたいです。島に船で上陸して、撮影していった順番がそのまま本になっているんですよ」

「(グラビアは)ほかのメンバーはあまりやっていなくて、白キャンっぽくないかもしれませんが」と笑うが、「私にとってはアイドルといえばグラビアのイメージがあって、2年前に初めて雑誌でお仕事をいただいてから(ソロ写真集も)目標だったので、プッシュしてくれたファンの方々にも感謝です」と、これと決めた目標への意志は固い。

「学校でも居場所がなくて、アイドルになるまでは引きこもりでろくな人生送ってこなかったです」と自嘲するが、その分「居場所」を求め、必要とされたい気持ちが東北から上京し、アイドルを続けてこられた原動力になった。

「嗣永桃子さんや道重さゆみさんのような正統派のキャピキャピのアイドルが好きでした」というファン時代から、「憧れていても自信はなかったのですが、誰かに必要とされたい、居場所がほしいという気持ちで東京のアイドルを目指しました」と振り返る。

ただ、「追加メンバーではなく初期メンバーになりたかったので、応募もゼロからメンバーを集めているところに絞りました。そうでないと居場所が見つけられないと思っていたんです」というこだわりを持っていた。その本意は?
AUTHOR

高史 大宮


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