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UPDATE|2022/12/17

クリスマスに観たい、一味違う“不気味で美しい”ファンタジー映画3選

左から『魔女がいっぱい』『チャーリーとチョコレート工場』『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

もうすぐやってくるクリスマス。家族や友人、恋人とのクリスマスパーティーで映画鑑賞をする人も多いだろう。今回はワクワクするクリスマスの雰囲気を一転させる、「意外と怖いファンタジー映画3選」を紹介。

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●『チャーリーとチョコレート工場』
まずは、ファンタジー・アドベンチャーの傑作『チャーリーとチョコレート工場』だ。物語は、貧乏なチャーリーが世界中で愛されているウィリー・ウォンカのチョコレートにランダムで入っている金のチケットを当てるところから始まる。謎に包まれたチョコレート工場を見学する権利を得たチャーリーは、世界中から集まった当選者の子どもたちとともにいざ工場へ。次々に案内される工場内で、チャーリーは奇妙な体験をしていくというストーリーだ。

同作は、子どもから大人まで楽しめる映画の1つ。「何回観ても飽きない!」「大好きすぎてセリフ覚えるくらい観ちゃう」と、飽きのこない作品として愛されている。

一方で、「大人になった今でも所々に恐怖を感じる」「工場に入る前の人形が燃える場面が怖すぎる」「女の子が穴に落とされるシーンとか、とにかく不気味」などの声も。その奇妙な世界観に恐怖を感じる人もいるようだ。

●『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
続いて『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』は、前述作品と同様にティム・バートン監督の作品だ。彼の手掛けた作品史上、最も奇妙だと言われている。

祖父残した遺言を頼りにある島を訪れた主人公のジェイク。森の奥で見つけた古い屋敷で暮らすミス・ペレグリンと、不思議な力を持つ子どもたちと出会ったジェイクは、夢のような時間を過ごす。目玉を食べるシーンや、子どもたちを狙う気持ち悪い敵の姿が同作品の見どころでもあり、グロテスクな怖さを感じられるのが注目ポイントだ。

実際に観た人の中には「怪物が子どもたちの目玉をほじくり出すシーンが未だにトラウマだし、初めて観たあと3週間は変な気持ちだった」「後半に出てくる骸骨の大群とか予想以上に不気味で怖かったけど、不思議でおもしろい」など、前述の作品とは違った“鑑賞後のなんとも言えない感情”を体感した人が多くみられた。

●『魔女がいっぱい
最後に紹介するのは、冒頭の作品と同じ原作者ロアルド・ダールが贈る『魔女がいっぱい』。最も美しく世界一恐ろしい大魔女グランド・ウィッチを演じるのはアン・ハサウェイ。とある豪華ホテルに訪れたおしゃれな美女に扮するグランド・ウィッチは、魔女たちを集め、とんでもない計画を企てていた。

物語の内容はもちろん、アン・ハサウェイのおしとやかな美女から、正体を現した時の様相がガラリと変化するところもこの作品の見どころだ。

「口が裂けた魔女の恐ろしい姿が頭から離れない」「魔女がいきなり形相を変えて怒鳴り散らすシーンが、大人でも怖かった」とトラウマになる人が続出。『クリスマスに贈る、驚きと希望のファンタジー』というキャッチフレーズとは裏腹に、新たなトラウマ映画として君臨する作品になり得るかもしれない。

取り上げた3作品は共通して、ファンタジーであるにも関わらず観た人に「不気味さ」や「恐怖」を与えている。だが、どこか「美しさ」も感じさせ、“忘れられない”不思議な魅力を倍増させている。

明るいのになぜか気持ち悪くて、ワクワクと恐怖が入り混じった絵本のような同作品たち。ぜひ今年のクリスマスは、“奇妙”をテーマに過ごしてみてはどうだろうか。

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