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UPDATE|2022/12/22

『エルピス』9話で本領発揮、プロデューサーもイチオシ・岡部たかしが演じる村井の深み

村井喬一(岡部たかし)/『エルピス —希望、あるいは災い—』(フジテレビ系)

12月19日に放送されたドラマ『エルピス-希望、あるいは災い-』(フジテレビ系)第9話。村井喬一(岡部たかし)の衝撃的な過去が明らかになり、大きな反響を呼んでいる。

【写真】村井に詰め寄られる斎藤正一(鈴木亮平)ほか9話場面カット【13点】

『エルピス』第9話で、岸本拓朗(眞栄田郷敦)に「自身の過去」を語り始めた村井。

当時、大洋テレビの報道番組『ニュース8』を担当していた彼は、ある日「大門雄二が、自分の派閥の議員の“レイプ事件”をもみ消した」という内部告発を受ける。すぐさま“大門亨の証言VTR”を撮影し番組で流すことを決めるが、なぜか放送直前でお蔵入りに。

実は当時総務大臣だった大門雄二が「副総理になる」と発表したため、怖気づいた大洋テレビの上層部からストップがかかってしまったのだ。

どうしても諦めきれなかった村井は、その後何度も上層部に掛け合ったものの、なかなか取り合ってもらえず、終いには報道から外されてしまう。そして、そんな村井が行きついた先こそが、情報バラエティー番組『フライデーボンボン』だったのだ。

村井の過去が明らかになることで、これまでドラマ内で繰り返されてきた『ニュース8』批判の理由が視聴者の知るところとなり、「まさか村井さんが拓朗と同じような目に遭っていたなんて」と驚きの声が上がった。

実際に第1話では、拓朗や浅川恵那(長澤まさみ)が「『フライデーボンボン』で松本死刑囚の冤罪について取り上げたい」と申し出た際、村井は「お前らごときがオモチャみたいな正義感で手出していいことじゃねぇんだよ」「国家権力を敵に回すことになる」などと全力で却下する場面があった。

これまでの『ニュース8』への批判も含め、過去の境遇を考えると、“村井の言動”はある意味筋が通った納得がいくものかもしれない。

また同話では、“村井がブチギレるシーン”にも注目が集まっている。

“ある人物が死亡する事件”が発生し、村井はそれを大門雄二の仕業だと踏むが、大門の一切関与していないような発言や、それを真に受ける報道陣を目の当たりにして、ついに堪忍袋の緒が切れてしまう。

ラストシーンで『ニュース8』のスタジオに殴り込み、「どいつもこいつも正義面しやがってよ!何が報道だ!」と言いながらセットを破壊していく村井。感情をむき出しにして激高する姿は視聴者の心にも響いたようで、「本当は誰よりも熱い男だよね」「今回のエピソードで180度印象が変わった」「村井さんほど人間味溢れるキャラはいない」など絶賛の声が相次いでいる。

それと同時に、村井役を務める岡部たかしの“卓越した演技力”も注目の的に。もちろん「村井」という魅力的なキャラを作り上げたのは脚本家やプロデューサーの手腕でもあるが、その人物を活かせたのは岡部の功績とも言えるだろう。

現に同作のプロデューサー・佐野亜裕美も、過去のインタビューで「岡部さんは本当にずっと最高なんです」「ドラマをやる度に毎回必ずオファーはしているんです。それぐらい大好きな役者さんです」と称賛していた。

村井の過去や暴れっぷりなど、見どころあるシーンが満載の第9話。次週の最終話では一体どのようなクライマックスを迎えるのか、今後の展開に目が離せない。

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AUTHOR

桐島 淳平


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