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UPDATE|2023/03/12

現役で寄席に立つ山田邦子「私の職業は“ネタ”。ふざけたことを一生続けるでしょうね」

山田邦子 撮影/西邑泰和



朗読会もやっていこうと思ってます。最近、みんな本を読まなくなってますから。ただ読むだけじゃなくて、そこに音楽の生演奏を入れるかもしれないし、何か別の演出を入れたり。なんか真面目に語っている風ですけど、全部自分が楽しいこと、笑えることをやっていきたいだけなんです。

あと、毎年9月25日は「クニコの日」ってことでチャリティイベントをやってるんですよ。去年は芦ノ湖でワカサギ釣り大会を大勢でやって、それはすごくおもしろかった。

40周年の時は、40人のゲストと5分ずつ漫才するイベントを開きました。瀬川瑛子さんや綾小路きみまろさん、林家たい平ちゃんはオレンジ色の衣装で出てくれて。テリー伊藤さんは飛び蹴りしてくれて、なぜかトシ・ヨロイヅカ(パティシエの鎧塚俊彦氏)も出てくれて(笑)。最高でしたね。関口宏さん、五木ひろしさん、舘ひろしさんを並べて「3人ヒロシ」で自虐ネタやってもらう、っていう案はポシャッちゃいましたけど(笑)。「ヒロシです……」ってやってほしかったなあ。

このイベントのネタを考えるのも毎回大変なんですけど、おもしろいことは待っていてもやってこないので。人を元気にするならまず自分から元気にならないとダメだし、自分が考えて作ったもので、みんなで笑いましょうよ、という気持ちは大事にしたい。それで、去年ギリギリまで動いて、コロナ禍だからというのもあって実現しなかった企画をぜひやりたいなと思っているんです。

やっぱり、バスガイドさんなんですよ、私のネタの原点は。演芸場に来てる若い子たちにも「オバちゃんはバスガイドさんのネタでデビューしたんだよ」っていうのを伝えたい。今、バスガイドネタはどんどん変わってきていて、「もしバスガイドが瀬川瑛子さんだったら」とか「ゴルゴ13だったら」とか、ワケわかんなくなってきてますけど(笑)、でも見たら笑ってくれるんですよね。だからコロナ禍が緩くなったら、山田邦子がガイドを務める「クニコの日バスツアー」を実現させたいですね。

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