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UPDATE|2019/07/19

AbemaTVアナウンサー 塩川菜摘インタビュー「想像力を働かせて思いやりのあるキャスターに」

塩川菜摘 撮影/武田敏将



──現在は『AbemaNews』に出演していますが、初めてのニュースキャスターはいかがでしたか?

塩川 1人で約15分間ニュースを読み続けるので、すぐに持久力が必要だなと気付きました。それから肺活量と腹式呼吸を意識して、インナーマッスルのトレーニングをしています。最近になってアナウンス技術はミュージカルと相通じるところがあるなと気付いたんです。ニュースは一定のテンションで原稿を読みますけど、舞台で演技するときと発声方法は同じなんですよね。

──『AbemaNews』で特に大変なことは?

塩川 ストレートニュースにエンタメニュースと幅広く取り上げているのですが、手元に原稿が来るのは本番ギリギリなので、その準備が大変ですね。短い時間で下読みをしっかりして、分かりやすく伝えられるように頭をフル回転させて本番に臨んでいます。

──緊急ニュースが入ってくると対応力も問われますよね。

塩川 まさに『AbemaNews』は速報が多くて、急に火災や地震のニュースなどが飛び込んでくることがあります。最初の頃はパニックになりながらも、何とか乗り切った記憶があります。地上波では、そういう経験をする機会がないので、すごく勉強になりますね。

──どういうときにインターネットテレビの良さを感じますか?

塩川 私の周りで1人暮らしをしている友達はテレビを持ってない子が多いんです。なのでスマホでも手軽に見られるのは大きな魅力ですよね。それにAbemaTVは24時間、生配信でニュースが流れているので、いつでも見られるのが便利です。

──どんなキャスターを目指していますか?

塩川 お天気キャスター時代は、いろんな職業の方がいるので、どんな天候でも「良い天気」「悪い天気」という表現を使わないように意識していました。それはニュースでも同じことが言えて、誰が聞いても不快感を与えないように、言い回しに問題がないかなど、想像力を働かせるようにしています。いただいた原稿を読むだけではなく、思いやりのあるキャスターになりたいですね。

▽塩川菜摘(しおかわ・なつみ)
1995年5月25日生まれ、東京都出身。早稲田大学在学時からセント・フォースに所属、2014年3月から2016年3月まで『NEWS ZERO』でお天気キャスターを務める。現在の担当番組は『AbemaNews』、『ビジネスレポートS』 (テレビ東京)。
CREDIT

取材・文/猪口貴裕 撮影/武田敏将


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