FOLLOW US

UPDATE|2023/07/06

Amazonオリジナル恋愛リアリティ番組『ラブトランジット』が話題を呼んだ3つの理由

Amazonオリジナル『ラブトランジット』

6月15日から配信を開始、29日に最終話が配信されたAmazonオリジナル『ラブ トランジット』。本作は毎週木曜日に新エピソードが配信される形で進行、15日に第1~4話、22日に5、6話、そして29日に7、8話が配信されて完結した。

【関連写真】恋愛モキュメンタリー出演で話題、吉本実憂の撮りおろしカット

韓国のエンターテインメント企業・CJ ENMが制作し世界で人気を誇る恋愛リアリティ番組『乗り換え恋愛』のフォーマットをもとに日本で制作されたこの番組。過去に恋人だった5組の元カップルが、約1か月のホテル共同生活を通して、復縁や新たな恋の間で葛藤する姿に迫るもの。誰が誰の元恋人(=X)かは知らないまま過ごす、未知数な恋の行方や人間ドラマを楽しめる。

8月から配信予定の『バチェラー・ジャパン』シーズン5が待ち遠しい中で配信された当番組。すでにシーズン2を期待する声が上がっているが、なぜこんなにも反響を呼んだのか。『ラブ トランジット』を楽しむための注目ポイントを紹介したい。(※以下、ネタバレを含みます)

まずは何といっても、元恋人たちが集まって恋愛をするという設定だろう。しかも、途中までは誰が誰の“X”なのかは明かされないまま進行する。お互いのことが少しずつわかり始めたときにそれぞれのXを発表し、Xを知った上での共同生活が始まるのだ。

恋の始まりと終わりの予感が入り乱れるこの設定に、感情がゆさぶられる視聴者も多かったよう。それは、観る人の経験や感情とリンクする部分がより多いからだ。

Xが明かされるまでは「誰が誰のXなのか」という考察が巻き起こるのは当然のことだが、通常の恋愛リアリティ番組と比べ、そこでまず一つ考察させるネタがある。節目節目に匿名でメッセージを送り合う場面があるのも考察を捗らせる要因の一つ。Xが明かされる前と後では、同じ話も見方が大きく変わるので、明かされた後に改めて1話から見直す楽しみも与えてくれている。

しっかり伏線を回収してくれる部分もありつつ、「どうなの?どうなの?」と思わせる編集にも抜かりがない。特に序盤の「Xとの再会シーン」の編集には目を見張るものがあった。少なくとも10話はあるバチェラー・ジャパンと比べると全体的に若干展開が早い気もしたが、さくっと観られるのは現代に合っていてありがたくもある。


RECOMMENDED おすすめの記事