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UPDATE|2023/08/05

山本彩がバンドと共にライブハウスツアーを完走、最新曲からカバー曲までギターをかき鳴らして熱唱

山本彩 撮影/半田安政

5月にアルバム『&』をリリースした山本彩が、8月3日(木)、東京のZepp Hanedaにて、ツアーファイナルライブを開催した。千葉LOOKからスタートした今回の全国ツアー、前半は約1か月をかけてライブハウスを回り、後半は全国のZeppを回りHanedaでファイナルを迎えた。通称「チームSY」と呼ばれる4人のバックバンドを従えてのツアーだったが、Zepp公演からは、コーラスとストリングスも加わり、山本を含め7人体制に。今回は、ライブハウスツアーの集大成とも言えるZepp Haneda公演の模様をレポートする。

【写真】山本彩、ツアーファイナルのライブ写真【9点】

開演前、YUKIやBiSH、椎名林檎といった女性アーティストの曲が流れる場内。開演時間5分ほど前となり、「間もなく開演します…」との場内アナウンスに続いて流れて来たのは、阿部真央の『pharmacy』。会場からは自然と手拍子が起こり、気持ちが徐々に高まってゆくのが分かる。そして、『pharmacy』が終わると会場は暗転。歓声が上がると、ライブの始まりを告げるオープニングSEが流れる。6人のバンドメンバーが次々と登場し、最後に山本が登場してギターを手にすると、流れていたSEにそのままバンドの演奏が加わり、『Don’t hold me back』からライブがスタート。

エレキギターをかき鳴らして歌う姿が印象的な『Bring it on』へと続き、さらに、アコースティックギターに持ち替え、阿部真央が作詞作曲を手掛けた『喝采』へと続く。今回のツアーは、各会場この3曲で始まっていたので、この日もスタートと同時に一体感が生まれ、ファイナルへの期待値が一気に高まる幕開けとなった。

最初のMCパートでは、オープニング3曲での声援や盛り上がりを受けて、山本は「これまでにも、今日がファイナルでもいいと思ったライブがあったけど、間違いなく今日が本当のファイナル」と語り、「2階!下手!上手!」と客席を煽っていく。今回は、下手側前方に300人ほどの女性エリアが設けられていたこともあり、曲の合間に、男性の野太い声援だけでなく、女性からの声援がたくさん聞こえたのも印象的だった。

次のブロック、ギターを置いた山本がまず歌ったのは『unreachable』。チームSYに、コーラスとストリングスが加わったZepp公演から、セットリストに追加された1曲だ。山本の優しくも力強い歌声がZeppに響き渡る。そして、再びギターを抱え歌ったのは『劣等感』。さらに、ELLEGARDENのカバー『風の日』へと続く。特に、上からのスポットライトが当たる中、山本のギター1本での歌い出しから始まり、徐々にバンドの演奏が加わり、疾走感あるアレンジへと突入する『風の日』は、山本とチームSYのバンドとしての魅力を大いに感じられる中盤のハイライトだったと言ってもいいだろう。

続く、MCパートでは、ツアーファイナルらしく、バンドメンバーが1人ずつ今回のツアーの思い出を語ったのだが、ドラムのSATOKOからは、山本が全公演ヘアスタイルを変えてライブに臨んでいたというエピソードが飛び出した。各メンバーのコメントからも、山本とチームSYが各地でのライブを全力で楽しみながらバンドの絆を深めていき、今回のファイナルへとたどり着いたことが感じられた。

後半戦は「夏っぽい曲をやります」とのMCから『蛍』でスタート。この曲では山本のギターソロも見られた。続いて、時計のSEが印象的な『ゼロ ユニバース』、キーボードで始まる『追憶の光』へと続き、Zepp公演でのみ披露されてきた『ラメント』へ。このブロックはしっとりと聴かせる曲を中心に組まれており、会場のファンもじっと聴き入っていたのが印象的だった。

AUTHOR

南 喜一


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