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UPDATE|2023/10/17

『葬送のフリーレン』2時間SP『推しの子』90分、初回放送が長いアニメが流行る背景とは

アニメ『葬送のフリーレン』キービジュアル (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

9月29日に『葬送のフリーレン』(日本テレビ系)の1話が2時間スペシャルとして放送された。アニメは通常30分とされているが、その4倍もの時間で放送されたことには驚きである。とはいえ、アニメの1話が30分よりも長く放送されることは珍しくない。

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2023年4月に放送された『推しの子』は90分、2020年1月に放送された『Re:ゼロから始める異世界生活 新編集版』は60分。また、『鬼滅の刃』シリーズでは、2021年12月に放送された『遊郭編』、2023年4月に放送された『刀鍛冶の里編』はともに60分だった。また、10月21日からスタートする『薬屋のひとりごと』も初回3話一挙放送が予定されている。

2話以降は基本的には30分のなるが、1話だけ長い要因として視聴者の価値観の変化が大きく影響しているかもしれない。株式会社アクロスソリューションズと株式会社オークファンが9月下旬に発表した調査結果によると、「アニメを初めて視聴する場合、何話まで視聴して継続するか否かを判断しますか?」という設問に、約6割が「第1話で判断」(59.0%)と回答した。

1話では登場人物の置かれている状況の説明、2話では登場人物の周辺の人間関係の説明が行われ、3話でストーリーが大きく動き出す傾向が強い。『魔法少女まどか☆マギカ』『Angel Beats!』などはその典型と言って良い。一昔前までは「3話までは様子見」という認識、いわゆる“3話の法則”が広まっていたが、現在は“見切り”が早くなったようだ。
AUTHOR

望月 悠木


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