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UPDATE|2023/10/29

“本気の野球ドラマ”『下剋上球児』人気漫画とも重なる超胸熱試合シーン2

日曜劇場『下剋上球児』(TBSテレビ)公式HPより

10月からスタートした日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)の2話が10月22日に放送された。演技と野球の実技テストなど約半年間にも及ぶ過酷なオーディションを突破した役者が選手役を担うため、たどたどしいプレーはほとんど見られず、本気で野球ドラマを制作しようというスタッフ陣の気概を感じる本作。

【関連写真】『下剋上球児』主演・鈴木亮平と元プロ野球選手の鳥谷敬

2話では、南雲脩司(鈴木亮平)が指導する三重県立越山高校野球部が、脩司のかつての恩師である賀門英助(松平健)が監督を務める強豪校・星葉高校との練習試合が繰り広げられる。その中で人気野球漫画を彷彿とさせるシーンが連続して、ついつい胸が熱くなった。

まず先発したエースの犬塚翔(中沢元紀)は中学時代、賀門からスカウトを受けて星葉高校進学を夢見ていたものの、受験で落ちてしまい仕方なく越山高校に進学した過去を持つ。人一倍闘志を燃やす翔は守りに不安があるため、極力自力でアウトを取ろうと序盤から飛ばす。

無失点ピッチングを続けていたが、味方のエラーに心を乱され、次第に撃ち込まれて5回に一挙5失点を喫す。5回途中で降板してライトにつくが、代わりにマウンドに立った根室知廣(兵頭功海)が後続を抑えて追加点を許さない。

ただ、ベンチに帰って落ち込む翔に対して、脩司から「周りを見ろ、こんなにいるぞ」と声をかけられ、チームメイトからも笑顔を向けられる。翔は先程までは見下していたチームメイトに対して仲間意識が芽生え出す。このシーンでは『MAJOR』(小学館)の“聖秀学院高校編“の海堂高校2軍との練習試合を思い出した。

野球部の無い聖秀学院高校に転校した主人公・茂野吾郎は無理矢理野球部を作るも、部員のほとんどが野球素人。当然、翔同様に吾郎もチームメイトではなく、自分のストレートを信じて相手を抑えようとする。

しかし、チームメイトのありがたさを理解しながら試合が進み、チームとしてのまとまりを見せていく。やはりワンマンチームからチームワークが生まれていく展開はとても熱く、聖秀学院高校ナインと同じように越山高校ナインを見ていると自然と笑みがこぼれた。

ちなみに、海堂高校2軍との練習試合で相手選手の意図的なラフプレーを受け、吾郎は右足首の靭帯損傷という大怪我を負っている。そのため、「翔にも何かしらの不幸が降りかかるのでは」という心配が頭を過ったが、怪我無く試合が終わって謎の安心感を覚えた。
AUTHOR

望月 悠木


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