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UPDATE|2023/11/01

『時をかけるな、恋人たち』が描いた時空を超えても「忘れない愛の形」と「忘れる愛の辛さ」

吉岡里帆&永山瑛太 『時をかけるな、恋人たち』第4話


タイムパトロール隊に確保されたトシは、この時代で桜と一緒に暮らしたいと懇願するが、もちろん受け入れられることはない。そこで廻はトシに、「彼女がピン芸人としてやっていけるようなネタを書く」ことを提案する。未来人であることを告げずに彼女の元を去れば、桜の記憶を消去する必要はない。そして彼が書いたネタをやることで、彼女はトシへの想いを抱き続けたまま、ピン芸人として活躍することができる。<忘れないこと>。それは決して結ばれることのない未来人と過去人の、唯一残された愛の形なのかもしれない。

だがそんなトシと桜とは裏腹に、廻は「任期が終わって記憶が消去された際には、もう自分のところへは来ないで欲しい」と翔に嘆願する。彼女は翔を永遠に<忘れ続ける>ことが辛くなってしまったのだろう。映画『50回目のファースト・キス』(2004年)では、記憶障害によって1日の記憶を全て忘れてしまう女性と、そんな彼女に告白し続ける男性のラブストーリーが描かれていた。そんな哀しい記憶リセットのループから、彼女は抜け出したくなったのだ。

予告編では翔が廻に「駆け落ちしよう!」と語りかける場面があった。2人は第3話に登場したカップル強盗・マギー&キケロとなって、記憶消去から逃げることになるのだろうか。

引き続き、第5話以降の<恋の超展開>に超期待であります!



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竹島 ルイ


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