女優の山田杏奈が、先日発表された「第15回TAMA映画賞」で最優秀新進女優賞に輝いた。今やすっかり“演技が上手い女優”というイメージが定着しているが、彼女は一体いつ頃から実力派女優として認識され始めたのだろうか。
【関連写真】山田杏奈の“女性”と“少女”の両面を収めた2nd写真集カット山田の芸能界入りは、「ちゃおガール2011☆オーディション」でグランプリを受賞したのがきっかけ。このオーディションを機に芸能事務所・アミューズへ所属することになり、少女漫画雑誌『ちゃお』の誌面モデルとして、芸能界のキャリアをスタートさせた。もともとは女優ではなく、ちゃおガールだったのだ。
そんな山田がいつの間にか、ちゃおガールから実力派女優に。正直なところドラマデビュー作となった2013年の『刑事のまなざし』(TBS系)や、映画初出演を果たした2016年の『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の頃は、突出して演技力が秀でているといった印象はなかった。結論から言えば、彼女が実力派女優として道を歩み始めたのは、2018年あたりからだったように思える。
2018年に山田は『ミスミソウ』で映画初主演に抜擢されたのだが、これがとんでもなく衝撃的な役どころだった。同作は押切蓮介による同名コミックスを実写化した映画。閉鎖的な田舎町で陰惨なイジメにあった少女の復讐譚なのだが、サスペンスと言うよりはサイコホラーに分類したほうがしっくりくるほど過激な内容だ。
そんな『ミスミソウ』で山田は、主人公の野咲春花として血まみれになって戦った。実際に同映画の舞台挨拶で「これから女優として生きていくという覚悟もできた」と語っており、本人の中でも転機となった作品として認識されているのだろう。