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UPDATE|2023/12/29

“画”や“間”が勝利のカギ? 「M-1グランプリ2023」敗者復活戦の熱狂の所以

M-1グランプリ2023敗者復活戦で勝ち上がった、シシガシラ

M-1グランプリ2023は令和ロマンがトップバッターとして優勝を果たし、歴史に残る大会となった。しかし、その直前に行われた敗者復活戦の熱狂を忘れることはできない。

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当初は屋内開催も注目を集めていたが、やはり最大の変化は大幅なルール改正だ。会場による観客票、そして5人の芸人審査員という2つの“関門”を設けた新ルールはSNSでも概ね好評で、審査員の野田クリスタルも「今までの敗者復活戦のルールは何だったんだ」と冗談めかしながら、今大会からの新ルールを評価した。

勝敗のカギを握ったのは言わずもがな、東京・新宿住友ビルの三角広場で1600人集まったとされる観客の反応だ。実際にはランダムに選ばれた500人の投票で1対1(現勝者と挑戦者のような形式)の勝敗が決するが、当然会場で笑いを“爆発”させれば、票は集まりやすい。その結果、ハゲネタで爆笑を巻き起こしたシシガシラが決勝への切符を土壇場で手にしている。

その一方で、にわかに注目を集め始めているのが敗者復活戦の“環境”だ。屋内開催でハプニングや過酷な外的要因を排除することに成功したが、「プラスの存在」は意外にまだあまり知られていないように思う。

それが会場にあったモニターの存在。あまりに会場が巨大であるため、後方にいる観客のために大きなモニターが用意された。そこにはテレビで流されている映像と同じものが流れていた様子だが、その恩恵を大きく受けていたのがシシガシラだ。

AUTHOR

まっつ


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