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UPDATE|2024/02/18

グラビア暗黒時代を乗り越え…桐山瑠衣が16年グラドルを続けられた理由

撮影/松山勇樹


――この15年で露出の面で変化はありますか。

桐山 イメージDVDに関してはないです。今回出した写真集『Applause』は、露出で言うと、かなり高いですけど、紙だからこそできる表現だったところもあって。言ってしまえば、私の中で露出ってそこまで特別なものではないんですよね。ただ、全てを見せずに、見る人を魅了するのが、表現だと思うんです。

――一時期、グラビアの表紙巻頭を飾るのはグループアイドル一極集中という時期もありました。

桐山 私たちグラビアアイドルにとっては暗黒の時代ですね(笑)。不景気で雑誌がどんどん休刊になったのもあって、紙媒体でグラビアをやっているのは売れている子たち。デジタルをやっているのは新人の子たちばかり。それ以外の子は、紙媒体の僅かな企画グラビアを争うような状況でした。

そのときから私はデジタルもやっていたんですが、紙媒体から上手くデジタルに移行できた子が今も生き残っているんですよね。そういう意味でも私はラッキーでした。

――今は再びグラビアアイドルも紙媒体の表紙・巻頭を飾っていますが、そういう状況が戻ってくるかも分からない状態で不安はなかったですか?

桐山 何も考えずにグラビアアイドルを始めた私が、今さら不安になると思いますか(笑)。

――とはいえ、あの時代の荒波を乗り越えたのはすごいことです。

桐山 私の場合、サーフボードでガーッと波を乗り越えたわけではなく、ゴムボートでプカプカと浮いていたら、ラッキーなことに陸地に着いたみたいな(笑)。グラビアアイドルを続けていく上で一貫していることがあって、“緩く頑張る”と決めているんです。

たとえば富士山に登りましょうってときに、早歩きをしたから良いわけじゃなく、途中で疲れて座り込んだり、高山病になってリタイヤしたりする可能性もある。でも、ゆっくりゆっくり登っていけば、いずれは頂上に着きます。目的地が一緒なら、それでいいと思うんです。

――今も3ヶ月に1枚、年間4枚のペースでイメージDVDをリリースしていますが、2019年の『インパクトJ』では、とあるイメージDVDランキングで1位に輝きました。その時点で、デビューから10年以上経っているので、すごいことです。

桐山 あのときは私もびっくりしました。しかも表1で着ているデザインニプレスは今も流行っていますけど、そのひとつのきっかけになったのが『インパクトJ』と教えていただいて。人生、何が起きるか分からないです。
AUTHOR

猪口 貴裕


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