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UPDATE|2024/05/12

すがちゃん最高No.1、壮絶な生い立ちでも前向きな理由「ツッコミ力が高いと生活が楽になる」

すがちゃん最高No.1 撮影/西邑泰和

今、最も注目を集めているお笑いトリオ、「ぱーてぃーちゃん」。ギャル2人を従え、ホスト風のいでたちのすがちゃん最高No.1が華麗にツッコんでいく。2022年の『おもしろ荘』でブレイクを果たして以降、勢いはとどまるところを知らず、2024年現在、ぱーてぃーちゃんはすでに新たなフェーズに突入。ギャル2人のお笑い能力の高さが世間に知られていき、最近ではツッコミを担当するすがちゃん最高No.1(以下すがちゃん)の衝撃の生い立ちが明らかとなった。それについては4月26日に発売された著書『中1、一人暮らし、意外とバレない』(ワニブックス)で詳細が綴られているが、お笑いとの出会いや向き合い方はどのようなものだったのか。これから目指す先についても話を聞いてみた。(前後編の後編)。

【写真】初のエッセイを発売したすがちゃん最高No.1の撮り下ろしカット【7点】

家族が次々と菅野家を“離れて”いき、中学1年生から一人暮らしとなったすがちゃん。孤独をナルシズムで乗り越えたことはすでにインタビュー前編で話してくれたが、お笑いとの出会いさえも男磨きのひとつだった。

「僕は勉強もスポーツも秀でていなかったので、どうしたらモテるかなと考えていて、面白かったらモテるかもと考えるようになりました。そこで、一人暮らしなのでテレビを自由に見まくりましたね。当時は芸人になりたかったわけじゃないですけど、モテるために行動に移したというところが出会いですね」

当時のすがちゃんのお笑いの礎となっていたのは「『行列のできる法律相談所(※現在は行列のできる相談所)』(日本テレビ系列)、『めちゃ×2イケてるッ!』、『ワンナイR&R』(フジテレビ系列)。喋り方や例えツッコミなどは島田紳助に憧れを抱いていたというが、自身が描いていた芸人としての道はまだ歩めていないという。

「今は、見たことのない道を歩いちゃっている感じですね…。ちょうど昨日、千原ジュニアさんに『第二の狩野英孝』と、はっきり言われて。『8年6か月前の狩野英孝ちゃんと一緒やわ』と細かい単位まで。狩野英孝さんはすごい素敵で、なんでもできる方ですけど、(自分が目指している先と)ちょっと違うというか(笑)」

すがちゃんの目指すところは南海キャンディーズのツッコミ、山里亮太。ツッコんでよし、仕切ってよしのお笑い界屈指の実力者だ。しかし、現実はまだ厳しい。『アメトーーク!』や『千原ジュニアの座王』といったあらゆるお笑い力をストイックに試される番組で、思うようにいかず、すがちゃんの不本意な表情が映し出されることも少なくない。だが、そうした失敗もすがちゃん流の乗り越え方がある。

「俺はまだ本気出していないんだと思っていますね。落ち込むにしても、ただ、『はあ』とため息をつくんじゃなくて、地面に座って膝立てて、かっこいい画を作っています。ただ失敗しちゃったなぁ、じゃなくて、『はあ…失敗してやったな』と。そうすると、一気に明日も頑張るぞと思えます。僕もADとして働いていた時代にいじめられていたこともあるので、『もう、仕方ないね…』ってキザにかっこつけてると結構楽になります」

波乱万丈の人生を歩んできたすがちゃん。苦労もあったはずだが、それを乗り越えるために自己防衛として身につけたのが「ツッコミ」だった。

AUTHOR

まっつ


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