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UPDATE|2024/05/12

すがちゃん最高No.1、壮絶な生い立ちでも前向きな理由「ツッコミ力が高いと生活が楽になる」

すがちゃん最高No.1 撮影/西邑泰和



「家族が起こす変なことには全部ツッコんでいました。ツッコミ力が高いと生活が楽になるんです。ツッコんでいる時点でしんどさを抱えないじゃないですか。例えば、家に泥棒が入ったとしたら『いや泥棒入るんかい!』とか、『俺、(中1で)一人暮らしかい!』って思っていると、楽でしたね」

お笑いに不可欠なツッコミにしても、すがちゃん独自の武器がある。それは相手を“下げない”言い回しだ。個人的に印象に残っているのが、信子が一人で『相席食堂』に出演した時のこと。旅人がロケをし、それをスタジオで見守る千鳥の2人が「ちょっと待てい!」とツッコむという関西ではおなじみの人気番組だが、そこで信子はエンディングでサラリと結婚していることを公表。すがちゃんにも電話で伝えると、すがちゃんは「ギャルで人妻だと、キャラが乗っかりすぎるから、一番いいタイミングで発表しようって言っていたじゃないの」と指摘しつつ、「はぁーおめぇ、面白い女だね」と返し、千鳥の2人を爆笑させていた。

プランとは異なったとしても、相手を尊重しつつ、肯定的に本音をぶつける。そのスタイルはデビュー当初からあまり変わっていないという。

「最初はお笑いやツッコミって下げたりいじったりするもだと、どこかで思っていました。でもある時、誰かがスベって僕が本音で一言『いいじゃん、かわいいじゃん』と、アゲめな言葉を言ったらウケたんですよね。誰かの良いところを見つけて、肯定的なことを言うという形で、今の僕ができあがっていきました」

だが、「すがちゃん最高No.1」の根底にあるのは父親の存在。「カッコつけていた」父が核の部分にいると語る。

「親父がきょんちぃと信子と初めて会った時に初手で、『どうだ、かっこいいだろ?』って言ったんですよ。俺と同じじゃん! って恥ずかしくて。ナルシスト以外は真逆で、親父は自分にわがままに生きていて、僕は気を使ってしまうタイプなんですけど、核の部分には親父がいますね」

すがちゃんならではの魅力を磨き、さらに先へ。自身の最終形態は「オリエンタルラジオの藤森慎吾さんとキングコングの西野亮廣さんと山里さんを合わせたアルティメット・パーフェクト芸人」だと語る。道のりは簡単なものではないが、すがちゃんはその道すがらも面白がり、そのかっこよさの糧としていく。

【前編はこちら】すがちゃん最高No.1が衝撃の生い立ちをエッセイに「生きるのが辛い方、自分に酔いしれてください」
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まっつ


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