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UPDATE|2024/05/09

伊藤万理華 NHK土曜ドラマ『パーセント』で主演「プロデューサーから手紙をいただいたのは初めて」

伊藤万理華 写真◎NHK

伊藤万理華主演の土曜ドラマ『パーセント』(NHK総合・BSP4K)が、5月11日(土)より放送される。今回、伊藤のインタビューが到着した。

【写真】ドラマ制作に奮闘する伊藤万理華演じる吉澤未来、ほか場面カット【3点】

伊藤が演じるのは、ローカルテレビ局「Pテレ」のバラエティ班で、多忙な日々を送る吉澤未来。ある日、自身が提案した学園ドラマの企画が採用され、プロデューサーとして制作のチャンスを得る。だが、編成部長から「ドラマの主人公を障害者にできないか?」と尋ねられる。局をあげた「多様性月間」というキャンペーンの一貫として、登場人物に多様性を持たせたドラマが必要なのだと言う。戸惑う未来をよそに「障害のある俳優を起用する」という条件で企画は進んでいく…。

悩みながらも、とにかく企画を成立させねばと取材を進める未来。やがて彼女は車椅子に乗った高校生・宮島ハル(みやじまはる・和合由依)と出会う。俳優を目指すハルに未来は不思議な魅力を感じ、ドラマの出演をオファーをするが、ハルは「障害を利用されるんは嫌や」と拒否。諦めきれない未来は、ハルが所属する劇団「S」の稽古場を訪ねるが……。

▽伊藤万理華 インタビュー

──『パーセント』に出演することが決まったときのお気持ちは?

伊藤 最初に「うれしい」という気持ちから入りました。いっぽうで、脚本を読んだときは、今までとは作品への向きあい方を変えていかなければいけないな、と思うくらい挑戦的な企画だと思いました。オファーをお受けして、プロデューサーの南野さんからお手紙をいただきました。まずプロデューサーさんからお手紙をいただいたのは初めてでした。

そのお手紙の中で印象に残っている言葉が、「悩んだら一緒に悩みます、一緒に走り抜けます、共にやります」という言葉でした。私はその言葉を胸に、3ヶ月間を挑んでみよう、と思えましたし、そのおかげで走り抜けられました。

人との向き合いは、モノづくりをするうえでは絶対に欠かせないし、理解したいし寄り添いたいから、すれ違ってもぶつかる。自分がこの作品に関わるにあたって、私自身南野さんとのコミュニケーションを大事にして、ハルちゃん、劇団「S」のメンバー、スタッフの皆さんには絶対に嘘をつきたくない、誠実に向き合いたいという気持ちでやっていた気がします。

──未来を演じるうえで心掛けていることや役のみどころを教えてください。

伊藤 未来の魅力は人間くさいところです。悩むときは悩む、落ち込んで、そこから這い上がっていくところが魅力的だな、と。あと、「好き」と思ったらまっすぐ好きだと伝えられること。それはハルちゃんという存在の大きさだと思うのですが、あんなにまっすぐに会いに行けるってすごい!憧れます。

未来を演じる中で、チームが気持ちよく撮影できることがプロデューサーの役目なのかなと思っていたので、撮影期間中はプロデューサーの南野さんにたくさん質問をしました。未来の趣味がクレーンゲームなのですが、南野さんご本人の趣味もそうなんです。撮影初日がクレーンゲームのシーンだったので、顔合わせの日の夜、南野さんと一緒にゲームセンターへ行きました。

由依ちゃんが好きなキャラクターのぬいぐるみがあって、2人でずっと格闘していたら取れたんです。最高でした!もう、まるで『パーセント』の1シーンでしたよ。その後も何かあれば南野さんに相談して、悩んだ時も全部を支えてくれて、受け入れてくれて。南野さんには感謝しかないです。


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