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UPDATE|2024/05/14

『パーセント』山中崇のインタビューが到着「今までなかった道に踏み込んでいるドラマ」

山中崇 写真◎NHK


――撮影現場の雰囲気や共演者と印象に残っていることはありますか?

山中 主人公を演じる伊藤さんは、せりふが体を通してしゃべっている気がするんです。そこに嘘がないと思いました。リアクションも、ちゃんと悩んでいるし。何気ない仕草も嘘がない。ちゃんとそこで自分で感じて表現されているんだなと思いました。

ハルちゃんを演じる和合さんは、本当に芯が強くてエネルギッシュですよね。お芝居しながら関西ことばを使うのは、相当ハードルが高いと思うんですけど、しっかりやり遂げていて、ことば指導の方も「ハルちゃん、すごい!」と言っていました。僕も学ばされるし、それは障害者だからってことでもなくて、 和合さんという人の魅力がすてきだと思うので、「障害」と「健常」という言葉が分けるものって何だろうって考えさせられます。

僕個人としても、「何のためにドラマや映画、演劇があるんだろう」というのはよく考えるんです。ほんの1ミリでもいいんですけど、作品がちょっとでも誰かにとってのそよ風になってほしいし、一歩でも踏み出すものであってほしいなというのは、最近思うことです。こういう現場では、健常者とか障害者とか関係なく、みんなで一つのものをつくっていく、そうありたいですね。

Q4.放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。

山中 今回の作品は、今まであった道を歩くものではなく、今までなかった道に踏み込んでいるドラマだと思います。大変なこともあると思いますが、振り返ったら、このドラマが道を作っていたらいいなという思いはあります。みんな、本当に一生懸命に取り組んでいます。

一生懸命って、当たり前なのかもしれませんが、どうしていくべきか、何がいいのかを本当に考えているから、それが伝わればと思います。いろいろな意見があっていいと、僕は思うんです。この作品が、その当たり前になるための第一歩だと思っているので、そういう思いで関わらせてもらっています。

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