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UPDATE|2020/01/03

モーニング娘。ブーム再来の裏で、道重さゆみと田中れいな“正反対の2人”が見た同じ夢

モーニング娘。年代記 第18回

アイドルは時代の鏡、その時代にもっとも愛されたものが頂点に立ち、頂点に立った者もまた、時代の大きなうねりに翻弄されながら物語を紡いでいく。モーニング娘。の歴史を日本の歴史と重ね合わせながら振り返る。『月刊エンタメ』の人気連載を出張公開。18回目は2013年のお話。


2013年のテレビドラマ界を代表するヒット作に、『連続テレビ小説 あまちゃん』(NHK)がある。『あまちゃん』は過疎化が進む田舎町へ移住した女子高生・天野アキ(能年玲奈)が主人公の物語なのだが、視聴者を飽きさせなかった要素はなんといっても「アイドル」。アキの同級生である足立ユイ(橋本愛)も含めて、いつも劇中の成長ストーリーには“アイドルになりたい”という彼女たちの夢が深く関係していた。

「おら、アイドルになりてぇ! 歌って踊って、潜って、ウニ獲って、上がって食わせる! そんなアイドルになりてぇ!」(天野アキ)

フィクションの世界で生きる地方育ちの少女たちはこの後、様々な経験と出会いを経て、最終的にはご当地アイドルとして共に地域活性化に取り組むという決断をし、大団円を迎える。しかし彼女たちが、もしも上京して人気アイドルになっていたなら。そこには一体どんな物語が待っていたのだろうかと考えた視聴者も、当時少なからずいたはずだ。

「あまちゃん」旋風が巻き起こったこの2013年、モーニング娘。には偶然にもそんなifを想像させる2人の地方出身者が同時にトップに立っていた。山口県出身の道重さゆみ、そして福岡県出身の田中れいなである。

首都圏から遠く離れた九州・中国地方。関門海峡を挟んでの隣県で同じ平成元年に産声を上げている道重と田中だが、それこそ「あまちゃん」に出てくるアキとユイのように、生まれ持ったキャラクターはまるで正反対だった。

そもそもオーディション時の服装からして、道重は黒髪に真っ白なタートルネック、田中は茶髪に黒のキャミソールといういで立ちである。さらにモーニング娘。の6期メンバーとして共にデビューした後も、集団行動を好んだ道重に対し、後藤真希の一匹狼イメージに憧れていた田中はもっぱら1人行動を貫いた。

「学校におったら、絶対に仲良くなるようなタイプではなかった」(田中れいな)(※1)

AUTHOR

乗田 綾子

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