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UPDATE|2020/08/02

【ライブ詳報】和田彩花セルフプロデュースでソロワンマンライブを開催【写真15点】

和田彩花


アンビエントなサウンドに乗せて、和田はポエトリーリーディングを行う。「(一部抜粋)もう、抵抗のためだけに仕事が一番だなんて示す必要はないし、私生活がないかのような態度を示す必要もない。複雑な思いを一旦吐き出し、表現できる場と環境を大切にする姿勢を貫くことが彼女には必要で、『今日は誕生日だから、仕事が終わったら早く帰る。』そう口にすることも必要だ」という詩は、現在の彼女のスタンスを表す言葉ように感じられた。

ステージの大きなスクリーンに映し出されるほとんどの映像は、本人が撮影を行ったもの。このライブでは、音楽と映像のマッチングが絶妙だった。モノクロの首都高の映像とともに披露されたシティポップフレイバーの『空を遮る首都高速』は、ゾクゾクする高揚感を感じられた。メロウなサウンドの『ホットラテ』は、彼女が制作したMVとともに演奏が行われる。温かいメロディに乗る歌詞は、個々の価値観を認め合う思いが歌われている。コーヒーとミルクという別々の飲み物が混ざり合い、新たな美味しい飲み物が生まれることと同じだよという彼女のメッセージが、映像と生の歌と演奏でより鮮明に伝わってきた。

ブレイクを挟んで、ドゥルッティ・コラムのようなディレイのギターサウンドから始まるのは『それでも愛を信じるのは』。愛することをテーマにしたこの楽曲は、キーボードの楢原がバイオリンを奏でトラッドミュージックとして届けられた。淡々としたイントロから徐々にテンポがアップしていく『スターチス』は、静と動が交差するミッドポップチューン。和田から投げかけられる様々なタイプの楽曲を、観客は真正面から受け止め、曲が終わるごとに大きな拍手で応えた。

ここからライブはさらに深みを増していく。日本のジェンダーギャップ世界指数に対しての思いを綴った『121位』は、グルーミーなボーカル、ダビーなサウンドが凄まじい迫力だ。真っ赤な背景の中で歌われるヘヴィなナンバー『オリーブをくわえた鳩が飛ぶ日には』では、混沌とした思いを表すかのように和田が激しく踊る。スクリーンが青一面に染まって披露されたのは『マリッジブルー』。

オータケが鉄琴、劔がコントラバスを演奏。まどろみ感のあるサウンドは後半熱を帯びていき、バイオリンのソロからまたひとつ違う世界へと誘って行く。これは私見だが、ふとデレク・ジャーマンの映画『BLUE ブルー』を想起してしまった。ライブの雰囲気をチェンジするかのように『届けられたのは無題』。アップテンポのサウンドで、和田は音と一体化したダンスを見せた。和田彩花 

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