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UPDATE|2021/11/30

北海道から博多の顔へ、HKT48のセンター運上弘菜が語る故郷「地元は秘境、同級生は3人だけで…」

HKT48 運上弘菜 撮影/佐賀章広



「住んでいる人が少ないからお店もないんですよ。有名なチェーン店も昔はあったみたいなんですけど、全部、閉店してしまって。普段は近所にある90歳ぐらいのおじいちゃんが店番をしている商店で買い物をしていました。でもその店もなくなってしまって……ただ、それが当たり前だったから、そんなに不便ではないんですよ。学校が終わると、みんなで山に行ってかくれんぼしていました(笑)」

札幌へはさすがに子供が電車で何時間もかけて出かけるわけにはいかず、家族が車で出かけるときに同乗するぐらい。

「それでも3時間ぐらいかかったかな? 冬は雪道になってしまうから、もっと時間がかかるんですよ。だから、お昼に用事があっても朝7時には家を出発していましたね。だから私、電車に乗るのが怖いんですよ。電車に乗ったことがないから切符の買い方もよくわからなかったし、電車の中でどう過ごしていいかわからない。もっというと、電車からたくさん人が降りてくるじゃないですか? もう、あれが怖くてダメでした。

なんとなくなんですけど、札幌よりも天神の人のほうがクールな印象があって、余計に怖かったっていうか、迫力があったんですよね。だから博多に出てきた当初はひとりで電車に乗れなくて、1時間半ぐらい歩いて移動していました」

ここまでくると、よく都会に出てくる勇気があったな、と感心してしまうが「いや、私たちの街では高校を卒業すると、札幌に出るか、東京に行くかぐらいしか選択肢がなかったんですよ。だから特別なことではないし、わざわざ北海道から九州までってよく言われるんですけど、飛行機に乗っている時間が東京に行くときよりもちょっとだけ長くなるだけなので、そんなに抵抗はなかったです」。

AUTHOR

小島 和宏


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