ほとんどのメンバーは、2019年のソロキャリアの始まりから和田をサポートしているメンツだけに歌と演奏のコンビネーションはばっちりだ。
彼女たちは、別れ際の心模様を歌う「スターチス」、ファンキーなサウンドが絡み合う「空を遮る首都高速」と次々と曲を披露していく。
次に演奏する曲がこの日初披露の新曲(タイトル未定)であることが告げられる。続けて彼女は「今年は、ライブはこれで終わりなんですけど、新曲もあるし、これからできる曲もあります。あと、1月31日にライブアルバムが出るんです。もしライブに行きたいなと思ったら、そのアルバムを聴いていただけたらうれしいです」と語ると観客は拍手で応えた。
初披露の新曲は、和田がvalkneeと共作したフルートの音色が印象的なドリーミーなポップソング。かわいいメロディでラップする和田の姿がとても新鮮だ。そして、小沢健二が昨年発表した「ウルトラマン・ゼンブ」をカバー。テクノポップフレイバーのオリジナルとはひと味違う、まどろみ感のあるソフトサイケなアレンジが心地よく響く。
さて、これまでの和田のライブは、会場の装飾や映像なども含めてひとつの世界観を見せるインスタレーション的な側面があった。だが今回はタイトルに『ふつうに?ライブ』とあるように、歌と演奏とトークという通常のライブスタイルで進行された。
MCタイムでは、「実はちょっと気になっていたことをみんなに聞いていきたいです」と和田とメンバーのトークが繰り広げられた。彼女は「身長はいくつですか?」「サックスはいつ始めたんですか?」といろいろな質問をメンバーにぶつけていく。