――恋人・美香役の武田玲奈さんの印象は?
高杉 武田さんは僕より1つ年下なんですけど、武田さんの方が大人で話していてもすごく落ち着いている印象ですね。一緒にお芝居をしていても“間とテンポ”というものが気持ちよくリズムとして取れる方なので、とてもやりやすかったですね。
――武田さんとの印象的な現場エピソードは?
高杉 第4話で登場する“2人で見た映画の感想を言う”というシーンなんですけど、撮影当日に映画の設定が変わって台詞も変わったんですね。最初の設定では『斬られる時ホントーに痛い感じしたよね』という感想が『ファイナルビームで反撃された時ホントーに痛い感じしたよね』に変わっていて「ビーム!?全然違うジャンルの映画になったな」って。そういう細かい設定の変化は面白くて良かったんですけど、長めの台詞の急な変更に「武田さん、即対応できてスゴイな。僕だったらテンパって大変だよ!」って思いながら見ていましたね。
――本作は「家族と恋と食の物語」…ご自身の「家族との思い出ご飯」とは?
高杉 冬で言えば鍋ですね。福岡出身なので家では鶏肉を使った水炊きが多かったんですが僕、春菊が苦手なんですよ。でも母親と次男が春菊好きで、自分たちが食べたいから絶対入れてくるんです。幼い頃の食事でいろんな事を決める権利って母親にあるじゃないですか。だから僕が「春菊苦手」と言っても「除ければいいじゃん」と言われて「でも匂いはするから」っていうやりとりが毎回ある、そんな家族団欒の鍋ですね(笑)