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UPDATE|2022/02/09

南果歩が出産、乳がんを経験して感じたこと「命以上に大事なものはないなと痛感」

南果歩 撮影・田中健児



――今回のエッセイ執筆や、海外ドラマ出演もそうですが、2018年からバンドを始めたり、2020年にインスタで絵本の読み聞かせをライブ配信したりと、精力的に活動をしています。年齢を重ねても、そういう好奇心は衰えないものですか?

南 年齢というよりも、いろんな時期があると思うんです。お芝居以外のことは全く受け付けないって時期もありましたし、若い頃にCDを出さないかというお話も何度かいただいたんですが、自分の気持ちが動かなかったというか。やっても良かったんですけど、当時はお芝居以外のことに興味がなかったんです。でも今は、文章を書いたり、音楽をやったりが、新たな自分の刺激になっているんです。

――どんどん新たな自分を見つけられるのは羨ましいです。どうしても年齢を重ねると、面倒くさくて腰が重くなりますよね。

南 「面倒くさい」って言葉は使いたくないと思っています。何か行動を移すときに、面倒だからやめようかなって思う気持ちは分かります。要は面倒くささと好奇心、どちらが勝るかですよね。そういう意味では体力温存が重要になってきますよね。私自身、もちろん働くときはがむしゃらなんですけど、ちょっと休憩を入れてあげられるようになりました。

以前は予定を詰め込むほうだったんですけど、若い頃のような体力はないですし、ちゃんと睡眠もとらないと次の日は使い物になりません。今は時々休憩を挟みながら、好きなことをやるのがいいかなって思います。無意識に自分の心の声を聴いているのかもしれないですね。健康が大事です!

AUTHOR

猪口 貴裕


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